『マッシュル-MASHLE-』の約束された面白さについて分析してみる
やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
週刊少年ジャンプで連載中の『マッシュル-MASHLE-』という漫画をご存じでしょうか。
いわゆるハ○ー・ポッター的な世界観で、魔法が使えないけど筋肉の力に優れすぎている少年が、魔法至上主義の世界に立ち向かっていくマンガです。
特別に絵がうまいというわけでもなく、世界観そのものはハリー・○ッターのオマージュだし、最初は若干イロモノ臭がしていたのですが……
めっちゃ面白いわコレ。
ということで今回はマッシュルの面白さについてつらつらと語りたいと思います。
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(すばらしい)
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『マッシュル』の概要
マッシュルのあらすじ
誰もが魔法を使い、その優劣が全てを決める魔法界。人里離れた森の中で、日々筋トレの鬼と化す少年・マッシュの秘密は、魔法が使えないこと。その秘密を他人に知られた時、日常は一変!! なぜか魔法学校に入学し、トップを目指すことに…!? 鍛え上げた筋力とパワーで、全ての魔法を粉砕するアブノーマル魔法ファンタジー、ここに開幕!!
マッシュルの魅力
すべてを圧倒する清々しいまでのパワープレイ
なんといってもマッシュルの面白さの肝は、魔法がすべての世界で、魔法以上にファンタジーなパワー(筋肉)プレイで次々に敵をやっつけていくことにあります。
良~いめり込み具合だ。
ちなみに
もともとここぞという時の絵には迫力がありましたが、新人漫画家の週刊連載あるあるで、巻数は進むごとにどんどん絵がうまくなっていっている。
次々に現れる難敵を、必ずそのパワー(筋肉)で叩きのめしてくれる爽快感
マッシュルの魅力はこれにつきます。
ジャンプらしく、作中では次々に新しい敵が現れます。
その敵のどれもが厄介な魔法を身に着けている体制側の魔法使いたちです。
そんな彼らを、主人公のマッシュはそのパワーでなぎ倒していきます。
- 敵が現れる
- マッシュがパワー(筋肉)で倒す
このマンガを通してやっていることはまさにこれだけなのですが、魅せ方がものすごいうまい。
敵のクソ野郎っぷりが際立つ
そしてこの爽快感の一助になっているのが『敵がちゃんとクソ野郎なこと』です。
これ、簡単なようで実は難しいところだと思います。
主人公がひたすらに『敵』を打倒していくスタイルの形式だと、敵役が中途半端に良い奴だと爽快感が半減してしまいます。
マッシュルはこの点、清々しいまでに敵をクソ野郎として書いてくれているので、そんな敵をマッシュが打倒してくれたときの爽快感もひとしお。
ボコボコにしましょう!(拳で)
ここぞというときの絵の迫力
通常時の絵はどちらかというギャグ漫画とかそっち寄りなどこか気の抜ける絵風です。
しかし、バトルシーンなどでマッシュの拳がさく裂するときなどの絵は、真に迫る迫力があります。
力の抜けるギャグがクセになる
マッシュルでは独特の勢いのあるギャグがさく裂します。
最初は勢いに押されるときもありましたが、これが不思議、なんかクセになるんですよ。
主人公マッシュのまっすぐな正義感
そして最後に、主人公マッシュのキャラクター性が本作最大の魅力でもあります。
パワー(筋肉)で敵を打倒する。
それだけでも爽快感があります。
しかしけっしてそれは自分のための拳ではなく、だいたいの場合、誰かのための拳になっています。
これ、少年漫画の王道であり、そしてまっすぐ描くのが実は難しい『ザ・主人公』の特性です。
それをこのマッシュルではただただまっすぐに描いています。
普通に、めっちゃ、良い話が盛り込まれている。
個人的にはこの点にマッシュルの面白さの神髄を見た気がしました。
マッシュの振るう暴力が理不尽なものだったら、爽快感なんて得られません。
それが、振るわれるべき力であり、その力が敵を打倒するからこそ、マッシュルには爽快感があるのです。
マッシュル-MASHLE-の約束された面白さについて【まとめ】
そんな感じでいくつかマッシュルの魅力について語ってきましたが、このマッシュルという漫画はとにかく、
人が面白いと感じる要素がふんだんに詰め込まれているマンガです。
話がシンプルで、誰もが知るハリー・ポ○ターの世界観をオマージュしているからこそ、気軽に読める『読みやすさ』があるマンガでもあります。
少年漫画としてここまで完成された作品もそう多くないのではないでしょうか。
そして、大人が読んでも楽しめて、また、忘れかけていたまっすぐな思いをよみがえらせてくるこのマンガは、シンプルに見えてとても深い良作だと思います。
気になる人は読んでみてね!