【FGO】Fateシリーズに学ぶキャラクター創作術【英霊システム】
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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
突然ですが、ガチャは当たるまで回すもの。

(なにか危険なオーラを感じる)
※本記事ではFateシリーズの伝統とも言える聖杯戦争のシステムがいかにキャラクター作りに有益かをご説明します。
Fateシリーズに学ぶキャラクター創作術

フェイトと言えば今は「Fate/Grand Order」――通称FGOですね。
いわゆるスマホのソーシャルゲームにあたりまして、フェイトの英霊システムをこれでもかと活用した一種のキャラゲーでもあります。
わたしは初期からやっていますが、初期はシステムがアレでなかなか進められていません。
しかし、今回はタイトルのとおり「フェイトシリーズに学ぶキャラクター創作術」ですので、設定面から創作に役立つお話をしようかなと思います。
Fateで使われる英霊システムの重要性

Fateシリーズの最大の特徴がこの『英霊システム』です。
いわゆる過去の偉人とか歴史上の人物、はたまた神話の中の人物をリメイクして登場させる。
わたしはこれを見たとき、
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なにこれ最強じゃん。
と思ったものです。
キャラクターを作るときに大事になるのはその動機や背景
キャラクターを作るときに大事になるのは、その造形の深さです。
- どんな過去を持っているか(背景)
- その過去ゆえにどういう理念(ポリシー)を持っているか(行動の指針)
こういった動機・背景に加えて「身近さを感じられる」というのもポイントですが、もろもろ含めてこの英霊システムは非常にすぐれています。
というのも、こういうのが好きな人って、一度は歴史上の英雄とか調べるよね?
さらに歴史上の人物といえば、中学校や高校の教育で誰しもが触れるわけです。
みんなが知っている=キャラクターの造形が最初から出来上がっている

「織田信長」を知らない人はいないでしょうし、「クー・フーリン」と言われれば「なんかどっかのゲームかマンガでそんな名前聞いたなぁ」と思うでしょう。
「アーサー王」と言われれば「なんかイギリスの有名な騎士譚に出てくるアレ」、くらいは一般の人でもわかるかもしれません。
この、すでに有名なものを利用するというのは、いわばそのキャラクターの造形手順を、非常にうまく短縮化&強化することができるのです。

偉人や歴史上の人物は、たいていなにかしらを成し遂げたから有名になります。
よく創作物に使われる名前は、「伝説の剣」やら「伝説の槍」やら、そのモノにまつわる逸話が見る人読む人をワクワクさせるから使われます。
これと同じ理由で、もし現代にさまざまな逸話を持つ偉人や歴史上の人物が現れたら、そりゃあワクワクするに決まってる。
そのうえ、有名な逸話によってその人物の造形がすでにある程度固まっているから、
「ああ、こいつはそういう反応するよな」
と、その人物の行動や言動に一定のリアリティを持たせることができるのです。
もちろん、そういった偉人や歴史上の人物を現代の舞台に立たせるにはそれに見合った舞台装置が必要です。
その点は考える必要があると思いますが、そこさえクリアしてしまえばいくらでもアレンジが効く。
やっぱり最強じゃないか。
まとめ:Fateシリーズの英霊システムはキャラクター作りに最適
実はこの過去の偉人や歴史上の人物を使う、という手法は結構昔からありました。
ただ、Fateシリーズは特にそれを現代の趣味趣向にうまくアジャストさせたな、という思いがあります。
もちろんFateシリーズの良いところはこれだけではありません。
いわゆる「クラス」という階級制度によって、それぞれに「セイバー」(剣士)「ランサー」(槍使い)「キャスター」(魔術士)のようにRPG的な役割が与えられているのです。
このRPG的な役割分担は、やっぱり昔から人気があります。
「ドラクエ」や「FF」がこれだけ大きな人気を持っているのを見れば、こういった「職業性」がどれだけ重要な要素かはわかると思います。
ちなみにわたしが一番好きな小説(関連記事:私の人生を変えた最高のエピック・ファンタジー小説)もこういった職業性を取り入れています。
そのほかにも、「宝具」と呼ばれるアイテムの存在や、オリジナルキャラクターの良さもFateシリーズの人気に繋がっているとは思いますが、やはりこの英霊システムこそFateの根幹なのではないかな、とわたしは思います。
すでに圧倒的な知名度を誇る作品なので、まったく同じことをするのは良くないですが、どうして人気があるのか、ということを分析して自分の作品にも活かしてみるとおもしろいかもしれませんね。
