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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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ギャグはセンスっていうけど実際どうなの?【小説/ラノベの場合】

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

早速ですがギャグはセンスです(真顔)。

この記事終わりじゃね?

待ってくれ。せっかくだからギャグがおもしろかったラノベ作品とか紹介したい。

コミカルな小説とか漫画っておもしろいものは特筆しておもしろいし、爆発的に売れたりするんだけど、そういうのを書けるのはセンスによるところが大きいと思っています。

いやホント、難しいんだよ、ギャグ。

理論的にやるならお笑い芸人レベルで研究するくらいの気概が必要かもしれません。

ちなみにギャグなら『このすば』が一番だと思う

この記事の著者について(葵大和)
葵です
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ギャグ小説は非常に難しい

メインをギャグにするとより難易度が高まります。

一方で、基本シリアスなストーリーに緩和剤としてギャグやコミカルを入れる際にも十分に気を遣うべきだと思います。

ギャグの大事なところ
  • どのタイミングで入れるか
  • 作品世界を壊さないレベルか
  • ちゃんと笑えるか
笑えよッ!

そしてこれらが失敗したとき、それまでの積み重ねが無に帰すレベルのダメージを負います。

ギャグは成功すれば人を笑わせ、感情を動かすことができる非常に優れたツールです。

ですが同時に、もろ刃の剣でもあるのです。

自分のセンスに自信があるならチャレンジしてみるべし

自分のギャグセンスに自信があるのなら試してみるのは重要なことです。

でもできればまずは短編などからチャレンジしてみると良いと思います。

短編は起承転結が短いスパンで配置されるので、オチをつけるにはうってつけです。

で、それをちょっと公開してみて、「笑った」や「おもしろかった」という感想がもらえたら自信を持っていいでしょう。

でも長編でそれをやるのは別物だからな。

覚悟しろッ!

誰に言ってんだ。

実はわたしもチャレンジしたことがある

それがこちらの作品。

社畜ライフに追われてなんかすごい疲れていたときに勢いだけで書いたことは覚えている。

前書きにも書いたとおり、お風呂で30分で考えた短編でした。(推敲はあとでちゃんとやったけど)

ギャグで大切なのって、自分で書いて、自分で笑えることだと個人的に思っています。

この作品で人気を出そうとか、連載しようとかいう気はまったくなくて、たまたまこれを読んだ誰かがちょっと楽しくなってくれたらいいな、くらいで書いたので、「笑った」という感想をいくつかいただいたときは本当に嬉しかったです。

でも、これで1冊書けと言われたら泣いて首を振ります

かんべんしてください。

笑いって難しいよね

正直、泣かせる作品よりも笑わせる作品のほうが難しいと思っています。

実際、お笑い芸人の狭き門っぷりを見てもそれがわかります。

わたしが以前出会った人の中に、お笑い芸人を目指して吉本に入り、「入ってみたら全然自分がおもしろくなくて挫折した」という人がいました。

実際にその人は話がおもしろくて、喋るのがうまいなぁと思ったりしていたのですが、やっぱりお笑いでプロになるような人は格が違うようです。

何が言いたいのかというと、バカみたいなギャグを書いてる人も、実は超すごい人の可能性があるってこと。

中でも、計算してギャグを書いている人はマジモンのバケモノだと思います。

意識せずにギャグになることもある

バクマンという漫画家を目指す青年たちを描いたマンガ作品で、シリアスな笑い、という表現があります。

もちろんこれも狙って書けるものではありますが、小説においても意図せずそういう笑いが生まれることがあります。

ちなみにここだけの話だけど、書籍化した『百魔の主』の3巻において、編集者さんが『セリアスが地竜の口の中に隠れたところで笑った』とおっしゃっていました。

もちろん否定的な意味ではなく、そういうシリアスなシーンでふと訪れる緩急のことを言っていたのでしょう。

たぶんな!

まあ実際に書籍でも使われてるし大丈夫だろ……。

そのシーンが使われている書籍

わたし自身は特に笑わせるつもりもなく、その場の状況から自然とそう書いたわけですが、ちょっとカッコつけたふうで鼻にかかるところがあるセリアスという敵キャラが、よだれべとべとかもしれない竜の口の中に隠れる光景は、たしかに意外性があったのかもしれません。

こんなふうに、ギャグとかコミカルな部分って、意外と意識しなくても出るものがあります。

だから、もしそういうものを見つけたら冷静に、そして大切に考えてみるのが、よりおもしろい作品に仕上げるひとつの要素になるのだと思います。

個人的にギャグがおもしろいと思った作品

せっかくなのでわたしがギャグに関しておもしろいと思った作品をいくつか紹介しておきます。

この素晴らしい世界に祝福を!

アニメ化もした本作。

マジでギャグがおもしろい。

ネットで連載していたときから読んでいたのですが、こういうのを天才というんじゃないかと勝手に思っています。

特にギャグに繋がるキャラクターの設定作りが神がかっているので、単純に楽しみたい人にも研究したい人にもおすすめの一冊です。

バカとテストと召喚獣

こちらはやや古い作品ですがギャグ系のライトノベルで天下を取った作品です。

もちろんアニメ化もしています。(おもしろかった!)

受けるギャグの流行りも時代によって変わるので、もしかしたらちょっと古く感じる人もいるかもしれませんが、実績においては比類ない作品なので参考としておすすめ。

黒紫色の理想(小説家になろう)

これ、わたしが一番好きなネット小説です。

槻影さんという小説家になろう出身の作者さんが書いていて、カクヨムで累計ランキング1位の『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』や、現在絶賛書籍刊行中の『嘆きの亡霊は引退したい』が有名ですね。

『黒紫色の理想』に関しては、真っ向からギャグってわけではないのですが、シリアスとニヒルな笑いが非常にうまくて、『これはこの人にしか書けない』と思わせるくらいのすごさです。

本当におもしろい作品で、この作品の魅力を語りはじめると止まらないのでそれはまた別の機会に。

小説家になろうで読めるのでぜひ読んでみてください。

ちなみに私が槻影先生が好きすぎて書いた記事がコチラ

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