『インコンニウスの城砦』の面白い所|スチームパンク×魔術×科学の融合
やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
今回は魔術と科学が見事に融合した独特の世界観を描いたマンガ――
『インコンニウスの城砦』を紹介します。
タイトルのワクワク感もさることながら、
- 燃素管
- ウルビク高速算術管
- 戦略巨像(ゴレム)
このあたりのワードで「ご飯3杯食べられます」って人にはぴったりです。
(©インコンニウスの城砦/野村亮馬)
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タップできる目次
『インコンニウスの城砦』は世界観が魅力のファンタジー漫画
簡単なあらすじ
氷に覆われた星。科学と魔術が拮抗する世界。
少年カロは密偵として「56号移動城砦」へと赴く。
諜報員として内地で機関工務をしていたカロだったが、あるとき街にインコンニウス将軍と呼ばれる軍人がやってきて――
ファンタジー好きとSF好きの心をくすぐる秀逸な単語設定と、寒しくもどこか人間らしさを随所に感じる幻想科学諜報漫画。
ファンタジー好きやSF好きの琴線に触れる見事な固有名詞が特に魅力。
それでいてストーリーもすばらしい。
一見童話的に見えなくもないが、その実はしっかりとした伏線とどこか大人っぽいニヒリズム。
それに、人と人との繋がりと寂しさも見えるというとにかくたくさんの魅力が詰まったマンガです。
ファンタジー感のある種族設定
(©インコンニウスの城砦/野村亮馬)
インコンニウスの城砦では一般的な人間のほかにドワーフや神人(エルフに近い)などが出てきます。
このあたりはゲーム的で、ドワーフは炭鉱民族だし、エルフは長耳で魔術を得意としています。
しかし一方で、こういった魔術を蒸気的な装置に流用し、ごつごつとした機械兵器も出てきて作中で活用される。
この科学や蒸気技術、スチームパンク的な世界観との融合が、インコンニウスの城砦における魅力のひとつです。
これらは冒頭でも挙げたようなクリティカルな名称設定により、その世界に引き込まれるような、一種の魔力を伴います。
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密偵として生きる少年の行く末は
この物語の主人公であるカロ(通称『深い湖のカロ』)は、密偵――いわゆるスパイとしてある街に送り込まれます。
そこで燃素管と呼ばれるエネルギーの製造管を点検する期間工で働きながら、一緒に街に来たニネットという女性と暮らしていく。
もちろんこのニネットも密偵の一人で、カロとニネットの関係性は結構ドライ。
これはニネット側が軍人としてそういう性質を持っているだけなのか、それともカロに対してなにか違和感を感じているからなのか。
このあたりはのちのち「あっ」と驚くようなストーリー展開であきらかにされますが、その結末も含めて、わたしはじんわりと感じ入るところがありました。
勘のいい人は最初のほうである『違和感』に気づくと思います。
このミステリー感も『インコンニウスの城砦』の大きな魅力です。
この姿どこかで見たことが……【クトゥルフ要素】
そういえば冒頭では言い忘れていましたが、クトゥルフ神話TRPGなんかが好きな人にはちょっとうれしい場面があります。
こ、この姿はっ!
どんな場面で出てくるかは読んでのお楽しみ。
もちろん世界観にしっかりとマッチしているし、ダークなファンタジー感を表現する良いアクセントになっています。
クトゥルフ神話について知りたい人はこの本も面白い
まとめ:ファンタジーとスチームパンクが好きなら『インコンニウスの城砦』を読むべし
『インコンニウスの城砦』は世界観だけで薦められるくらい魅力的なマンガです。
- 魔術と科学が融合している世界観
- ファンタジーとスチームパンク的な世界観の合体
あとは冒頭で述べたような固有名詞にピンときたらぜひ読んでみてほしい一作。
もちろんストーリーも示唆に富んでいる部分があって、とてもおもしろかったです。
こういう良作が読み放題で探しまくれるからKindleUnlimitedはやめられない。
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