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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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小説の冒頭の書き方!読者を引き込む魅力的な書き出しとは

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

最初の1行で1万人を振り向かせたい。

作品が読まれるかどうかは、冒頭の出来の良さに掛かっています。

最初の一文で興味を惹ければ読者にページをめくってもらえる。

逆に書き出しがダメだったらそっと本は閉じられる。

どんなに「あとでおもしろくなるから!」と言われていても、最初で「あ、合わない」と思ったら小説というものはめったに読まれません。

だからこそ冒頭というのは非常に重要で、作品を生み出す者にとっては永遠の悩みの種でもあるわけです。

じゃあ良い冒頭ってどんなのだ!

それを今から説明します。

この記事はこんな人にオススメ
  1. 作品の書きだしに迷っている
  2. 良い冒頭がどんなものか知りたい
  3. 冒頭で多くの読者の興味を惹きたい
この記事の著者について(葵大和)
葵です
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読者を引き込む魅力的な小説の冒頭とは【書き出し】

良い冒頭(書き出し)とはどういったものを指すでしょうか。

まずは鉄板と言われる二つについてご紹介します。

①:一発で興味を惹かれるシーン

よくミステリーなんかだと、

「冒頭で死体を出せ」

と言われますね。

これは読者の興味を引く場面を最初に見せるべし、という法則にのっとっています。

たしかに最初から、

「ここは○○という世界。東に○○という国があって、そこでは○○という民族が住んでいる。ここでは○○が盛んで~」

と設定の羅列を繰り出すよりも、「え!? 死体!? なになに!?」となるような出だしの方が読者の興味を惹けるのは間違いありません。

良い冒頭とは、一発で読者の興味を惹けるもののことを言います。

②:情景が具体的に想像できる一文

ファンタジー

冒頭をできるだけ読者の想像力が働きやすいものにするのも鉄板だと言われますね。

想像しづらいとうまく物語に入っていけないしな。

「意味がわからない」と言われてそっと閉じられる。

具体的には、読んだ人が「その光景を思い浮かべることができる一文」が良いと言われています。

良い小説の冒頭には実際にどんなものがあるの?

  • 国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた。(雪国:川端康成)
  • メロスは激怒した。(走れメロス:芥川龍之介)

よく良い冒頭として言及される純文学の有名な一文です。

雪国は情景が目に浮かび、メロスに関しては「なぜ激怒したのか?」に興味を惹かれます。

ほかにも良い冒頭として知られる文章はたくさんありますが、そういった優れた冒頭を集めたおもしろい書籍があります。

書き出し特化!冒頭に悩んでいたらこれを読むべし!

書きだしに特化した作品集。

実際に読んでみると「ああ、この一文はすごいなぁ」と思う書き出しがたくさん掲載されています。

著作権もあるのであまり多くを紹介はできませんが、最初のほうでいくつかわたしが気に入ったものをご紹介したいと思います。

ミステリーツアーはガイドの失踪で幕を開けた。
(引用元:挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集 日向氏)

たった一行なのに、これからなにかが起こるというワクワク感を与えてくれますね。

カナブンが一直線に飛んできた。私のファーストキスだった。
(引用元:挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集 Mch氏)

カナブンが前から飛んできて口に当たった光景が目に浮かびます。

個人的には「もしかして自転車に乗ってたのかな?」なんて想像しました。(実際たまにあるし)

このように、募集された中からえりすぐりの書き出しが「自由部門」「規定部門」と分かれてたくさん収録されていて、またそれに対する丁寧な解説も書いてあります。

もし冒頭で悩んでいる人がいたら、これを読んでヒントをつかんでみてください。

めちゃくちゃオススメです。

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