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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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小説を書くために人生経験や社会経験が豊富である必要はない

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

  • 『小説を書くにはいろんな経験をしてなきゃね』(ドヤァ)
  • 『あなたみたいな平凡な人におもしろい小説なんて書けるの?』

はい、今回は昔からよく言われるこの通説についてお話します。

かくいうわたしも、これまで何度かそんなことを言われました。

小説と一口に言っても純文学からライトノベルまでいろいろありますが、とりあえずそこは置いて結論から言うことにします。

小説を書くには経験豊富でなければならない?

バカめ、そんなことは断じてない。

この記事の著者について(葵大和)
葵です
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小説に豊富な人生経験は必要なのか?

もし「小説を書きたい」と思っている人がいて、

『でも自分は平凡な人生を送っているから小説なんて書けないに決まってる……』

と思っている人がいたら、わたしはにじり寄ってこう言います。

「そんなことないよォ……そんなことないよォ……!」

(なにこいつおっかねぇ)

小説を書くのに特別な経験は必要ありません。

特別な社会経験も必要ない

あとたまにあるのが「社会も経験していないのになにが書けるんだ」というもの。

ここまで直接的ではありませんが、似たようなことを学生のころ実際に言われたことがあります。

そして今、わたしは社会人として働いております。

だからあえて言おう。

社会人って別に特別でもなんでもねえから!

『社会』を経験したことがない人間はいない

たしかに学生のうちは誰かに養われていることが大半ですし、お金という対価のある労働に従事することもあまりないでしょう。

でも、学生だって学校で多くの他者と関わるし、規律や規則を守らねばならないし、登下校で一歩外に出ればそこは社会です。

これは日本の文化なのかもしれませんが、「社会人」というものをやたらと偉いものとして捉える傾向がある気がします。

たしかに、なんらかの仕事に就くことで学生のときにはできない経験を積むことはあるかもしれません。

でもそれを題材に作品を書くのでなければぶっちゃけ関係ないです。

よほどディープで綿密な描写を書くのでなければ調べられる範囲で十分ですし、しかも今はインターネットで簡単に必要な情報に触れられる時代です。

むしろ特別な経験以上に、正しい情報を集める技術のほうが重要だと思います。

小説を書く上で体験や経験は必要条件ではない

体験はたしかに強みです。

でもいろいろな体験をしていることは小説を書くにあたって十分条件ではあっても必要条件ではありません

むしろ学生だからこそうまく描写できることもあれば、普通の生活をしているからこそ書けることもあります。

要は自分がどんな小説を書きたいかです。

経験値に引け目を感じることはない

そのうえで、自分の経験値に引け目を感じる人に言いたいのは、なにげない普通の日常にちょっとずつでもいいから気づきを得てください。

基本的に小説は人と人の関係を書くことがほとんどだと思います。

なので、

  • 自分が人とかかわったとき、どういう感情を覚えたか
  • 相手は自分の言葉に対してどういう思いを抱いたのか

そういうことに意識を向けてみてください。

そういう客観的な視点を持つことで、人と人との関わりは自然と書けるようになると思います。

人と関わるのが怖いという人にも強みはある

最近は「人の目を気にしないで自分らしく生きる」というスローガンがしばしば目に入るようになってきました。

それが出来たら初めから苦労してねえ。

わたしも「そうなれたらいいな」と思う手前、なかなか難しくてできません。

人の目を気にしないって口で言うほど簡単じゃないですよね。怖いし。

でも、「人の目を気にする」というのは欠点ではありません。

むしろそれだけ周りの人間の心の動きに敏感ということです。

それはそのまま人間心理を書く力になります。

まとめ:小説は経験豊富じゃなくても書けるよ

やや個人的な感情も混じりましたが、わたしが学生のときに書きはじめてから今に至るまで、この考えはずっと変わっていません。

もし自分が書きたいものにさらなる深みや広さが欲しいのなら、そのとき自分に必要だと思うことを考えて、それを経験してみればいいと思います。

どんな小説を「良い」と考えるかは人それぞれだとは思いますが、わたしは良い小説だって、普通の人生経験で十分書けると思っています。

もし読書が好きな人だったら、読んだ本からいろいろな気づきを得てください。

もしそのとき気づかなくても、読書における物語の疑似体験はその人の立派な人生経験になります。

マンガで感動したならどうして感動したのかを考えてみてください。

同じくマンガで得た感動はあなたの貴重な人生経験です。

派手で、珍しくて、普通の人がしないような体験ばかりが人生経験ではないです。

そういうわけで、少しでも書いてみたいと思う人がいたらとりあえず書いてみましょう。

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