コードギアスの主人公【ルルーシュ】のキャラクター性を分析してみた
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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
コードギアスと言えば一度見たら止まらない名作アニメとして有名ですね。
特に、
- あっと驚くストーリー展開で次話への期待を煽るのがうまい
- 終わり間際の引きが視聴者を引き付ける
- キャラクターたちが生き生きとしていて次にどう動くのか気になる
そんな感じで、毎週楽しみに見ていました。
今回はそんなコードギアスの主人公、ルルーシュ・ランペルージのキャラクター性について分析してみたいと思います。
ルルーシュ・ランペルージの人気について【概要】
早速ですが、コードギアスシリーズの主人公『ルルーシュ・ランペルージ』がどれほど人気のキャラクターなのかを紹介しましょう。

上の記事は『アニメ!アニメ!』という大手エンタメサイトで、【最も誕生日が祝われた12月生まれのキャラクター】に関して2019年に読者アンケートを行った結果です。
1位は同票で『進撃の巨人』のリヴァイ兵長と『鬼滅の刃』の竈門禰豆子(かまどねずこ)。
リヴァイに関しては根強い人気を感じますが、鬼滅の刃に関しては作品自体が直近で人気が爆発しているので、多少補正があると思います。
そんな中で、次点の3位にランクインしたのが『コードギアス』のルルーシュ・ランペルージです。
復活のルルーシュの公開はあったが、かなり古いキャラクター【根強い人気】
コードギアスの第1作目、『コードギアス 反逆のルルーシュ』がテレビで放映されたのは2006年です。
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2006年ってことに絶望した者もいるだろう。かくいう私もそうだ。
2019年に完全新規の映画『コードギアス 復活のルルーシュ』の公開があったにしろ、これだけ古いキャラクターがいまだにファンに親しまれているのは驚異的なこと。
そして私自身、ルルーシュというキャラクターがとても好きです。
じゃあ、どうしてルルーシュはこんなに良いキャラクターなのか。
ようやく本題ですが、思いつく限りの特徴をあげて分析してみます。
ルルーシュ・ランペルージのキャラクター性について
ルルーシュの持つ外面的&内面的な特徴を列記していきます。
分析記事ということで思いっきりネタバレを含みます。まだ作品を見ていない幸運な人は『もったいない』から本編を見てから読んでね。
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行動の動機が一貫している
ルルーシュの行動の動機は一貫しています。
すべては妹ナナリーが安全に暮らせる世界を作るため。
なにを置いても妹ナナリーを最優先に考える、
重度のシスコン。
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家族を大事にするという意味ではなにもおかしくない。おかしくないよね?

そ、そうだな。
シスコン判定はともかく、
このキャラクターはいざというときこう動く
そういう行動原理が見てわかるキャラクターは、視聴者が覚えやすいという意味で受け入れられやすい下地ができています。
天才的な頭脳を持つ
ルルーシュは、極度の天才というわけではないにしろ、他とは一線を画すレベルの頭の良さを誇ります。
特に戦術や戦略に関して他を寄せ付けない優位性を有しており、その明晰な頭脳は「自分もこうだったらいいのに」という一種の憧れを抱きます。
同時に、他を寄せ付けない優位性は、カリスマ性にも繋がっていると私は考えます。
カリスマ性についてはこちらの記事で解説

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あと単純に主人公であるルルーシュに共感&感情移入をするから、そのルルーシュが頭脳やらなにやら活躍できると楽しいよね。
頭は良いけど運動神経が悪いという弱点がある
一方で、ルルーシュは運動方面はてんでダメです。
ライバルキャラとして登場するスザクが常軌を逸した身体能力を誇るのに対し、ルルーシュは圧倒的貧弱キャラ。
しかし、この弱点があることこそが、ルルーシュに親近感を抱くポイントになっています。
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完全無欠のキャラより弱点があるキャラクターの方が親しまれる傾向があるよ。
行動力と決断力がある【時に冷徹にもなれる覚悟の有無】
ルルーシュは頭脳明晰、運動音痴ではありますが、頭でっかちなキャラというわけではありません。
目的のために危険(リスク)を追う行動力と決断力。
そして時に冷徹にもなれる覚悟を持っています。
- 「王が動かなければ部下が付いてこない」
- 「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」
これらは作中でルルーシュが発言したセリフです。
特に二つ目に関しては名言としてもよく知られていますね。
実際ルルーシュはこのセリフを発するに足る自分自身の覚悟を行動として示しています。
ここに一貫した信念・矜持を持つキャラクターに対するカッコよさを覚えるのです。

ふと思ったけどこれって人気のある悪役キャラにも共通した性質だよな?
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コードギアスはピカレスクでもあるからな!ルルーシュも超健全な正義のヒーローではなく、一種の悪役ヒーロー的な感じで描かれてる。

一方で情がないわけではない
ルルーシュの性格について付け加えると、ルルーシュは決して全く情がないキャラクターではありません。
むしろ、親友であるスザクを切り捨てられない親愛の情や、苦楽を共にしてきた仲間を時に切り捨てきれない情があります。
たしかに覚悟がある。
常人にはなしえないことができる。
けれど、ときたま人間らしさが顔を出す。
ルルーシュに関しては、この二つの側面のバランスが非常によく取れています。
まったく情がないのではただの悪役です。
しかし、ルルーシュには視聴者が思わず共感してしまうような情が確かに存在して、それで失敗することもあるからこそ、そのときより強い共感を誘うのです。
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このバランスをとるのは非常に難しいところでもある。情が過ぎれば覚悟や動機の一貫性にノイズが入るし、冷徹すぎても人間らしさを感じられず共感は得られない。
実は高貴な生まれ(王族)
ベタですがルルーシュはブリタニア皇帝の息子です。
皇子です。(本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)
ものすごいベタですが、ベタな設定は効果があるゆえによく使われてベタになります。
昔から(それこそ神話の時代から)いわゆる貴種が主役の物語というのは語られてきました。
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詳しく知りたい人は『貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)』で調べてみてね。
これはルルーシュの持つ外面的な特性ですが、まさしくコードギアスは現代的な貴種流離譚に当たると思います。
これも主人公に対する憧れの念を抱かせるには効果的な手法です。
一般人が成り上がるのも面白いけど、そこにいずれ特別性が伴わなければ空想的面白さはなかなか生じません。(実際最初は一般人でも徐々に特別になっていく物語は多い)
意識的にしろ無意識的にしろ、視聴者がルルーシュを気に入る理由の中に、『実は皇子であること』は間違いなく関係していると思います。
そしてやっぱりイケメンである
(こいついっつもそれ言ってんな)
そう思った人もいるでしょう。
でもしょうがないじゃない。
\イケメンは正義!/
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決め台詞が様になる容姿をしているっていうのはキャラクターにリアリティを感じるのに非常に重要です。
セリフと外見が一致していないことは、受け入れられやすさにノイズをもたらします。
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/撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ\
ほら、なんか違うでしょ?

体を張って証明する姿勢は認める。
まとめ:ルルーシュ・ランペルージの人気の秘訣は
ここまでをまとめてルルーシュ・ランペルージの人気の秘訣を考えてみると、こうなります。
- 悪役的カリスマ性がある(天才的頭脳・冷徹さ・矜持)
- 一方で親しみやすさも持つ(運動音痴・時々情に流される)
- 動機が一貫している
- 皇子であることが特別性(憧れ)の支えに
王道でありながら邪道。
そのバランスが秀逸。
まさにそんな感じのキャラクターです。
こうしてみてみると、動機が一貫しているなどの超基本的な良キャラクターの性質を押さえつつ、カリスマ悪役的性質から正義のヒーロー像へ寄せていっているという感じがします。
こういうキャラクターは今でこそ多くなりましたが、意外とバランスを取るのが難しい。
とはいえ、うまくハマるとめちゃくちゃ人気が出るタイプでもあるので、ルルーシュみたいなキャラクターが好きな人はチャレンジしてみるといいと思います。
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まあコードギアスっていう作品全体が面白いからこそ、って前提もあるけどね。
余談:ルルーシュの名言で特に好きなセリフ
「いいのか、公表するぞ、オレンジを。」(ジェレミア関連)
「私たちを全力で見逃せ、そっちの男もだ。」(ジェレミア関連)
つまりジェレミア・ゴッドバルトこそがコードギアスの影の立役者であると言える(錯乱)。