たまに感情が抑えきれなくなるようなものすごい漫画がある。

表紙はポップ、はじまり方もハッピーな感じにワクワク、でも突然にして――

読者の感情を粉々に噛み砕く。

そういう物語です。（それを含めておもしろいよ！）

感情値を暴走させる超威力のファンタジー漫画【メイドインアビス】

メイドインアビスのあらすじ

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。
アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。
アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。
そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…？
（Amazon公式紹介文）

メイドインアビスの見どころ①：心沸き立つ、未知への冒険！

あらすじを読むととてもワクワクしてきますよね。

世界にぽっかりと空いた謎だらけの大穴『アビス』へ果敢に挑戦する探窟家たちの物語。

わかりやすく言いかえるなら、アビス＝ダンジョンとも取れる冒険モノ。

なにがあるかわからない未知への冒険は、いつだって人の心を沸きたてます。

展開が激烈エグい。

メイドインアビスの見どころ②：ポップでかわいい絵柄！

表紙を見てもらえばわかるとおり、メイドインアビスの絵柄はとてもポップでかわいいです。

書き込みは細かくて、ファンタジーな世界観を見事に表現しきっていると思います。

まあこの絵柄のまま激烈エグい展開が描かれるんだけどさ。

ともあれちょっとした小道具や衣装の描写などが丁寧で、『探窟家』というどこかワクワク感のある言葉を絵でも支えてくれています。

メイドインアビスの見どころ③：アビスのおそろしさを知れ

これは人間の生存を前提としない狂気の大穴『アビス』のおそろしさを描いた物語である。

なぜ、奇妙奇怪な生物が生息する未知の大穴が、人間の生存を簡単に許すと思ったのか。

よくよく考えても見ろ。

そもそも人間がたやすく生存できる環境なら、とっくに未知なんかではなくなっている。

それがいまだに未知のまま残っているということは、なんらかの理由があるわけだ。

この忘れがちで簡単なロジックを、メイドインアビスは問答無用で読者の顔面に叩き付けてくる。

そりゃあもう、苦しくて感情が暴走してしまうほどに。

実際にどういう感じで暴走するのかは、読んでのお楽しみ。

もちろん、そういう側面を含めたうえで、このマンガはとてもとても、とーってもおもしろい。

「いったいなにがそんなにすごいんだ」と思ったそこのあなたは、ぜひ読んでみてくれ。

わたしの言っていることの意味が、きっとわかるはずだ。

そしてあわよくば感情をえぐられて同じ苦しみを味わってほしい。

まとめ

そんな人にはおすすめのマンガです！

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