
やあ、(百魔の主を書いている)葵です。(@Aoi_Yamato_100)
ページをめくる手が止まらない小説がたまにあります。
中でも特に「これすげえな……」とわたしが思ったのが村上春樹著/海辺のカフカです。
ページをめくらせる力がすごい名作小説【海辺のカフカ】
村上春樹といえば聞いたことがない人はあまりいませんよね。
当然ながらファンも多く、独特な比喩表現やメタファーやらのせいか、さまざまな議論がされている作家でもあります。
わたしもいくつか作品を読んでいますが、個人的にはこの海辺のカフカが一番好きです。
あらすじと概略
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」
――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。
家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。(Amazon公式紹介文)
参考になった口コミ/感想
『海辺のカフカ』村上春樹
抽象的な悪意の総体と対峙する物語なのだとすると、非常に現代的なテーマだと思いました。現代文学を読む醍醐味です。
登場人物の淡白な感じと虚飾のない筆致が相まって、具体的な事物が奇妙な非現実感を漂わせ、物語が大きな抽象に回帰するのが面白いと思いました。#読了— 森屋エマ@読書垢 (@e_woodhouse1) October 18, 2019
海辺のカフカの魅力と見どころ
一人称と三人称が混じっていて、最初はちょっと読みづらいかとも思いますが、一度読みはじめてしまえばあとはもう止まらなくなる。
読者にページをめくらせる秘訣は「謎」です。
この作品はその謎の見せ方がとにかくうまい。
- 「ここからどうなるんだろう?」
- 「先が知りたい!」
そういう思いを次から次へと読者に抱かせる形になっているのが本作。
海辺のカフカの感想まとめ:やっぱりすごい村上春樹
ファンが多いだけにいろいろ言われることのある村上春樹ですが、わたしはこれを読んだとき「やっぱりすげえな……」と思いました。
作品によっていろいろな文体になる村上春樹ですが、個人的にはこの海辺のカフカと、1Q84、処女作である風の歌を聴けあたりがおすすめ。
『1Q84』はとにかく文章が読みやすい。
『風の歌を聴け』も村上春樹作品の中では比較的読みやすいのかな、と思います。
「多くの人に読ませる小説が書きたい」という人は、文芸界最高峰の作者が書いているこれらの作品を読んで、ぜひ自分の作品に活かしてみてください。