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【ストーリーの種】創作に役立ちそうな世界史【硝石戦争】

硝石戦争

なにはともあれ世界史だ!

以前『ファンタジー作家になるために勉強しておくと良い教科ランキング』という記事でも話したとおり、ファンタジー作家になるならとりあえず世界史を学んでおくべし、と言いました。

ファンタジーにかぎらず戦記もそうだし、というか人間とか世界を描くならとりあえず世界史が最強だと思っています。

「じゃあ葵はくわしいの?」

そう思うかもしれない。
[chat face=”aoi11-2.png” name=”” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]てんでダメだ!![/kjk_balloon]

わたしが世界史のすばらしさに気づいたのは比較的最近です。

学生時代はその語句の難しさにやられてまともに勉強せずに来ました。

でもファンタジー小説を書くようになってからちょくちょく世界史を調べていって――
[chat face=”aoi11-2.png” name=”” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]めっちゃおもしろいやん![/kjk_balloon]

創作の役にも立つし単純におもしろい(興味深い)。

国家がどういうふうに動くのか、人間はどういうふうに考えるのか。

そういうリアリティのエッセンスになるものがたくさんあります。(そりゃあ実際に起こった歴史だからね)

――で、考えたわけですよ。

「そうだ、学ぶついでにここで記事にしてしまおう」と。

今はネットがあって調べたいものを知っていればすぐに調べることができるけど、そもそも調べたいものがなんなのかわからないときはなにかきっかけがないとその情報にまでたどりつけないですよね。

この「一緒に学ぶシリーズ」はわたしが見つけた「おもしろそうなもの」「創作に役立ちそうな知識」をできるだけ噛み砕いて記事にすることで、そういうきっかけ作りにもなればいいなと思っています。

ということで第一弾は硝石戦争。(言葉すら知らなかった)

わたしがこの言葉に触れるきっかけになったのはニコニコ動画のとある動画で、そちらも併せて掲載しておきます。

きっかけとなった動画

結論:窒素から飛んできた。

この動画もとても興味深くて、「おー」とか言いながら見てました。

で、本題。

硝石戦争とは

概要

太平洋戦争(たいへいようせんそう、スペイン語: Guerra del Pacífico

1879年から1884年にかけてボリビア共和国およびペルー共和国とチリ共和国の間で行われた戦争。1941年に起きた太平洋戦争とは関係がない。

引用元:wikipedia/太平洋戦争(1879年~1884年)
[chat face=”aoi11-2.png” name=”” align=”left” border=”yellow” bg=”yellow” style=””]まぎらわしいわ!![/kjk_balloon]

スペイン語名の訳らしく、スペイン語では「ゲラ・デル・パシフィコ」。

かっこよすぎかよ……。

ハイスペック肥料、硝石

ということであのよく知られる太平洋戦争よりも前に行われた太平洋の戦争、それが硝石戦争です。

硝石戦争という名前の由来は係争3カ国(チリ・ボリビア・ペルー)の主要鉱石が硝石であったことから。(>>>参考:wiki/硝石

使い道はいろいろあるみたいだけど、当時の一番主要な用途は肥料としての運用だったみたい。

この時代、爆発的に伸びていく人口に対して食料の確保が怪しくなっていました。

そんなとき発見されたハイスペック肥料である硝石が、貿易的にもかなり重要なポジションを占めていたわけです。

  • 硝石確保→食料十分→人口増える→マンパワー強い。
  • 鉱脈持ってる→輸出してお金がっぽがっぽ→経済パワー強い。

そんな貴重な硝石の鉱脈が、南米には結構ありました。

アタカマ砂漠の資源事情

最初に問題となったのはチリ・ボリビア間にあったアタカマ砂漠。(>>>アタカマ砂漠/wiki

とりあえず今回話題になるチリ・ボリビア・ペルーの位置を世界地図で確認してみる。

南米大陸(出典:Omega Point

左の方にある紫・オレンジ・ピンクの3か国。

で、アタカマ砂漠がこのあたり。

アタカマ砂漠(出典:Poppy!

無尽蔵の鉱物資源が埋蔵されていたこのアタカマ砂漠。

もともと1866年に締結した協定で「このへんの資源はチリ・ボリビアの二国間でちゃんと分けよう」となっていた。

ところがチリ側が、

チリ「うは、あそこにめっちゃ硝石あるやん! 自国の企業いっぱい送りこんだろ!」

となって「分ける」という約束だったのが徐々に専有状態に。

当然ボリビア側は、

ボリビア「おいやめろ」

となるわけで、さらに隣のペルー領も「やべえ、自国の硝石資源が枯れてきた……アタカマ砂漠……」という感じに脇からチラチラしていた。

チリ VS ボリビア・ペルーの構図

チリが「ひゃっはー!」となってしまったのでボリビアとペルーは秘密裏に同盟を結び、チリに対抗することにした。

まず最初にペルーが動く。

ペルー「チリ企業だけめっちゃ課税するわ」

自国内のチリ企業に対して経済制裁を行う。

さらにボリビアが、

ボリビア「おれもやったろ!」

と課税額をあげる。

当然チリは、

チリ「あ? ふざけんな!」

と抗議したが、ボリビアはこれにひるまずさらに硝石の禁輸(輸出入の禁止)、チリ企業経営者の逮捕などを行った。

チリがボリビア領の一角を占領

この事態にチリ側はついに軍隊を動かした。

アントファガスタ市というボリビアの街を占領する。

チリ「へへ、ボリビアの中央政府に知らせが入るまで結構時間かかるだろ」

このアントファガス市というボリビアの街は、アタカマ砂漠のせいでほかのボリビア領と隔絶されていて、実際にこの占領の知らせがボリビアの中央政府に届くのはかなり遅れたという。

ついに宣戦布告

ようやくこの知らせがボリビア政府に届くと、ついにボリビアはチリに宣戦布告した。

一方ちょっとかやの外だったペルーは、

ペルー「あっ、ウチはまだちょっと国内が不安定なのでとりあえず中立しとくっす。なんだったらそちらさん方の仲裁でもします?」

と後ろ向きだったが、チリ・ボリビアの交渉中――

チリ「なあボリビア」

ボリビア「なんだチリ」

チリ「このままだとにっちもさっちもいかない。そこで妥協案なんだが――」

ボリビア「言ってみろ」

チリ「ペルー領をおれたちで獲得して2国で分けないか」

ボリビア「ほう……」

という怪しげな気配を感じ取って、ペルーもすぐに参戦した。

ペルー「ボリビアさん! 一緒にチリぶっとばしましょう!」

ボリビア「おk」

チリ「チッ……」

ということでやっぱりチリ VS ボリビア・ペルーという図式になった。

メインの戦場は海上

この3国間の間には砂漠が広がっていたため、陸路を使ってまともに戦争するのはかなり大変だった。

というわけでメインとなる戦場は海上。そう、ロマンの塊、海戦である。

チリはこんなときのために海上戦力をめちゃくちゃ発達させていた。

チリ「ひゃっはー!」

ボリビア「なにあれすごい」

新型装甲艦でヒャッハーするチリにボリビアはたじたじ。

ちなみにこの戦いでは新型魚雷やら近代以前によくあるちょっとおそまつな海戦戦術なんか炸裂していた。

チリ・ボリビア「弾があたらねええええええ!」

―――数時間後―――

ボリビア「あたれえええええええええええ!」

チリ「うわっ、やっと当たったわ」

ボリビア「やったあああああ!!」

チリ「くそっ、めんどくせえ、このまま突っ込め! 船首で体当たりしてどてっぱらに穴あけてやるぜ! ひゃっはー!」

海戦のロマンとは……

なんやかんやあってチリの勝利

硝石戦争中は海戦が何度かあったり、各国の政治状況があれだったりこれだったりしてもちゃもちゃしたが、そこは細かくなるので省略。(わたしはあんまり興味がない)

最終的にチリが勝利し、いつものごとく大正義アメリカが、

アメリカ「よっしゃ、オレ様が仲裁したる!」

と出てきたり、チリが、

チリ「うん、じゃあ領土いっぱいほしい」

と言って破断になったり、まあなんやかんやあった。

不思議なのは、負けたボリビアやペルーではなく勝ったチリのほうがあとになって困った事態になったこと。

チリ「やべえ、戦争のせいで国内経済がインフレしたうえに硝石のせいで民衆と問題が起きた」

ボリビアやチリはそれぞれ別の鉱物資源(錫:スズ)や特産品があり、案外負けても大丈夫だった。(ボリビアが錫。ペルーが砂糖と綿花)

とはいえボリビアは領土を失っていて、その結果ボリビアからは海がなくなった

ボリビア「いつかおれたちの海を取り戻してやる……」

と、もしかしたら思っているかもしれない。

まとめ

ということでわたしの興味のある部分を抜粋してお届けしました。

個人的にこの『硝石戦争』は原因と開戦→終戦までの流れがとてもわかりやすい戦争だと思いました。

人口問題。

その解決に直結する硝石という貴重な資源。

砂漠を有する3国の立地状況など。

わかりやすいからこそ国家間の戦争というものの根底にあるものを浮き彫りにしてくれている気がします。

ちなみに知識0からここまでまとめるにあたってとても参考にさせてもらった記事があるので、下記にリンクを貼っておきます。

[blogcard url=”https://www.kaho.biz/sat.html”]

こちらはたくさんの参考文献を挙げたうえで細かく書いてくれているので、よりくわしい内容を知りたい人は参考にしてみてください。

――以上。

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