憂国のモリアーティの面白い所を紹介するよ|ロンドンと美しき犯罪の物語
やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
みなさんはシャーロック・ホームズの物語を知っていますか?
- たぐいまれな観察眼
- 卓越した論理的思考力
- 頭脳キャラと思いきやバリツによって超絶物理戦闘力を有する
「なんだこいつ最強かよ……」と作者であるコナン・ドイルでさえ手を焼いた名探偵シャーロック・ホームズ。
実は、そんなシャーロックの宿敵とされたキャラクターがいます。
その名もモリアーティ教授。
悪の黒幕として語られることが多い彼ですが、そんなモリアーティというキャラクターに新たな解釈を加えて、見事に超おもしろいクライムサスペンス物語を生み出した作品があります。
- 近代ロンドンが舞台と聞いてよだれが垂れる人
- シャーロック・ホームズの物語が好きな人
- イケメンが好きな人
そんな人にはぴったりです。
タップできる目次
あのシャーロック伝説にまつわるもう一つの物語【憂国のモリアーティ】
おすすめ度
(すばらしい)
憂国のモリアーティのあらすじ
時は19世紀末、大英帝国最盛期のロンドン──。 この国に根付く階級制度に辟易するモリアーティ伯爵家長子・アルバート。孤児院から引き取ったある兄弟との出会いによって、世界を浄化するための壮大な計画が動き出す。名探偵シャーロック・ホームズの宿敵、モリアーティ教授の語られざる物語の幕が開く──!!(Amazon公式紹介文)
あらすじに書いてあるとおり、近代ロンドンの階級制度をテーマにしているので、そういう社会風俗について興味がある人にもオススメできます。
単純に読むのも楽しいし、作中で使われる小道具が世相を反映していて、二次資料としても参考になるので、こういう近代ヨーロッパの物語を描きたいと思っている人にもオススメ。
憂国のモリアーティの見どころ
見どころはなんといっても犯罪卿と呼ばれる主人公ウィリアム・モリアーティの天才的頭脳が織りなす犯罪舞台の数々。
正史とも言えるシャーロック・ホームズの物語とは違い、焦点は悪役たるモリアーティ教授に当たっています。
- 若くして天才数学者
- ホームズに引けを取らない観察眼と論理的思考力
- 知識の泉とも言える博識ぶり
- 美貌の裏に潜む苛烈な意志
- 超絶イケメン
こいつもホームズに負けず劣らず最強じゃないか!
でもそこがいい。
実際のところ、この物語におけるモリアーティ教授は一人の人間を指すわけではなくて、一種の『犯罪卿』と言う概念となっています。(こういうロマンをそそられる名称、いいですよね)
ウィリアム・モリアーティの周りには二人の兄弟(イケメン)と彼に忠誠を誓う幾人の部下がいて、みなそれぞれに優秀です。
そんな彼らが近代ロンドンの腐敗しきった階級社会を正すために、さまざまな舞台型犯罪を巻き起こすのですが、そこが普通のミステリーと違うところ。
話のスケールが実は超でかい。
つまり、ワクワクする。
実際の事件ももちろんおもしろいのだけれど、その裏に潜む真意とかが丁寧に紐づけられていて、単なるシャーロックVSモリアーティの図式を超えた壮大な物語が楽しめます。
登場人物や事件に実際のシャーロック・ホームズの物語で登場するものが使われたりもするので、元ネタを知っていると「おっ」となって二重に楽しめる。
もちろん知らなくても十分に楽しめる。っていうかこれを機に実際のシャーロック・ホームズの物語を読んで見たくなること間違いなし。
元ネタを読んでみたい!という方はコチラ
永遠の名コンビ、ホームズとワトスンの出会いの物語。
名探偵ホームズ初登場の記念碑的長編!
ちなみにAmazonのKindleunlimitedに登録されている方は0円で読めるので今すぐダウンロードだ!
Kindleunlimitedに登録していない人は普通に購読するか、これを機に登録してみることをおすすめします。
わたしも登録しているのですが、小説からマンガまで、かなりいろいろな作品を定額で読み放題なのでめちゃくちゃお得。
\ 漫画読み放題なら /
まとめ
わたしは近代ロンドンとかあのあたりを舞台にした物語とても好きなのでそれだけでワクワクしてましたが、実際に読んでみるとキャラクターや話の構成なんかも素晴らしくて、気づいたら全巻買ってました。
おもしろい作品がどんどん世に出るのは良いことです。
わたしの財布が軽くなっても、そう、良いことのはずです。
みなさんも自分の財布と相談しながら、この作品気になるなと思ったらぜひ購読してみてください。
ともあれ『憂国のモリアーティ』、めっちゃおもしろいよ!
この作品が好きな人にはコチラもおすすめ!
黒執事(漫画)
同じ時代を舞台にしたとある貴族と執事の物語。テイストも似ているしイケメンも出てくる。
表紙のイケメン執事が何者なのかは読んでのお楽しみ。
ヘルハウンド 犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹(小説)
小説だけれどクライム(犯罪)サスペンスなら最近はこの作品がおすすめ。
個別で記事を書いたのでそちらを読んでみてね。
犯罪心理学をテーマにしたサスペンスエンターテイメント小説【ヘルハウンド】
プロファイリングって言葉にいまだにわくわくする。 先日、表紙と犯罪心理学という言葉にひかれて手に取った『ヘルハウンド/犯罪者プロファイラー・犬飼秀樹』って小説…