漫画『大ダーク』の世界観がとても良いって話【SFダークファンタジー】
やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
漫画『大ダーク』を読んでみたら思っていた以上に世界観がクリティカルヒットした。
ジャンルとしてはSF×ダークファンタジーって感じで、以前紹介した『BLAME!!』や『BIOMEGA』が好きな人には合いそうな感じ。
タップできる目次
『大ダーク』が面白い件について
おすすめ度
(すばらしい)
ドロヘドロの林田球が放つ、SF大宇宙!!
宇宙というどこまでも広がる黒い暗闇のどこかで、血だらけで漂う一人の男がいた。
彼の名はザハ=サンコ、14歳。
その骨は「どんな願いも叶える」と言われ、特別な力を宿す「闇の皮」、「闇のニーモツ」を持つサンコは、全宇宙人からその身を狙われる身であった。相棒の「闇のニーモツ」・アバキアンと共に、宇宙をまたにかけるサンコは、今日も襲い来る宇宙人共を、片っ端からブッ殺す!!
闇のニーモツ……
若干ダジャレ感があるな。
でも『時間が過ぎ去りまくった結果どこかで言葉がちょっと変わったのかな?』とか想像すると世界観に深みが出て良い感じになる!
世界観と没入感に全ツッパしている感
大ダークを書いている林田球先生は、ドロヘドロの作者としてもおなじみです。
今作大ダークもドロヘドロと同じテイストが感じられますが、個人的にドロヘドロよりマイルド(取りつきやすく)になった感じがあります。
『今日も襲い来る宇宙人共を、片っ端からぶっ殺す!!』とか書いてあるぞ。
それは大ダークの世界観としては正解だから。このノリを『この世界ならそうだろうな』と受け入れられる人じゃないとストレスは感じるかもしれないけどね。
大ダークが超面白いことは間違いないのですが、最近の『ものすごい読みやすい漫画』と比べるとやや人を選ぶ作品であることも書かねばならないでしょう。
ストーリーはあらすじにもあるとおり、基本的に追われる身である主人公のザハ=サンコが、暗く広大な宇宙を宇宙人をぶっ殺しながら探検するお話。
少なくとも1巻を読んだ時点では、サンコ自体に積極的な動機付けはありません。
まったくないわけでもないのですが、とても見えづらくなっています。
この漫画を『どう読めばいいのか』に迷う人はいるかもしれない。
一方で、大ダークで描かれる広大な宇宙的ロマンと、ここではないどこかに確かにあるであろうと思わせる世界観の生々しさは、読み進めていくうちにかなりの没入感を味わわせてくれます。
この生々しさはグロテスクなものも描くからこそ出るものよな。
言い忘れましたが大ダークは結構グロい表現もあるので苦手な人は気をつけてね。
(おせぇ……)
まとめ:大ダークをおすすめしたい人は
こんな人におすすめ
- ダークファンタジー好きな人
- 世界観重視で没入感を求める人
- 宇宙のロマンにやられてしまっている人
物語性重視って人はあまり琴線に触れないかもな。
でも新しくハマるかもしれないから1巻は読んでみて!
大ダークが好きな人におすすめの別作品
とりあえず『BLAME!!』か『BIOMEGA』を読め。
以上だ。
『BLAME!!』についてはこちら
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