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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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クリエイター生活を目指す人間がブログを運営する理由

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

あなたには自分の理想とする生活がありますか?

たぶん、低く見積もっても世の中の半分くらいの人は自分の思い描く理想の生活はできていないと思います。

自分の好きな仕事に就けている人であっても、『欲を言うならもっとこういう風な仕事がしたい』という思いはあると思います。

かくいう私もそうでして、プロフィールにも書いてあるとおり私はクリエイターとして生活していきたいと常々思っています。

しかし、私は本質的にとても臆病な人間なので、大きなリスクはなかなか取ることができないし、思い切った行動もあまりとれるタイプではありません。

さらに付け加えるなら、

  • 超人的な創作能力もない(速筆多作ではない)
  • 営業する力(プロデュース力)もほぼない
  • 恥ずかしがりやで人と絡むのが苦手

こんな感じで、現代のクリエイターとしてはなかなか難儀な性格をしているわけです。

逆に言うと上記のうち一つでも持ってる能力がある人は才能あるよ。

でもお前職場じゃコミュ力お化けって言われてるじゃん。

仕事だからね。職場じゃ心に社会人バリア貼ってるんだよ。

「じゃあ仕事って認識してやればいいんじゃね?」とも思うかもしれませんが、私の場合は創作って自分の素をさらけ出す作業にも似ているので、むしろ『葵大和』としての方が不器用になってしまうという側面があります。

ともあれ、そんなクリエイターとして生活していきたいと思っている私が、どうして個人ブログを運営しているのかを、今回はパンツ脱ぎながら話したいと思います。

いやパンツは履け。

当ブログにおいては『パンツを脱ぐ』=『赤裸々に話す』という意味です。

この記事の著者について(葵大和)
葵です
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クリエイター生活を目指す人間がブログを運営する理由

私の主観的には、この個人ブログを運営することによって得られるメリットは大まかに分けて三つです。

ブログ運営で得られるメリット
  1. 生活を支える副収入を得られる可能性がある
  2. ブログというメディアを作るのが単純に楽しい(クリエイトの一貫)
  3. 創作における『気づき』や『学んだこと』を記録しておける

①:生活を支える副収入を得られる可能性がある

曲がりなりにもシリーズものとして6巻分の単行本小説を出版した経験から言いますと、作家業って基本的に超絶不安定です。

一冊の本が出来上がるまでに最低半年くらいはかかります。

よくあるネット小説からの拾い上げである程度原稿が出来ていてもそれくらいかかります。

つまるところ、もし専業だった場合は下手すると半年間無収入になることもありえるわけですね。

控えめに言って死ねる!

もちろん、売れれば一度で大きな印税が入りますし、重版が掛かればそのたびに臨時収入が入ります。

そう、

葵大和(狐面)

売れればな!

速筆多作でないなら創作活動一本は厳しい

これはどういうメディア媒体をメインとするかによりますが、少なくとも小説においてはよほどの速筆多作でなければ作家業一本で生活していくことはとても厳しいです。

「とにかく作品を書け!」というのは正解でもあるけれど、上述したとおり売れなかった時のリスクもあります。

今はプロの編集者ですら「なにが売れるかわからない」という時代です。

無論、その中でも売り方を知っている人であればベストセラーを生むアドバイスを出来る人はいると思いますが、そのアドバイス通りに作家がモノを書けるかもまた別の話。

要するに何が言いたいのかというと、作家として生活していくためにはちょっとの成功では生ぬるいわけです。

そもそも書くためには生きねばならない

「俺はこの作品が当たらなかったら死ぬ」という驚異の覚悟を持って創作をする人はあまりいないと思います。

近くにいたら止めてやってください(止まるかわからないけど)

まあそれくらいの覚悟を持って、しっかりと作品に熱量をぶつけることはとても大切なことだと思います。

しかし現実問題、普通に生活するためには金を稼がねばなりません。

それも半年後とかじゃなくて、明日を生きるお金を。

生きていないと創作はできない。

体と頭が動かないと物語はつむげない。

結局、クリエイター(小説家)としての生活をするためには、当面の人生を生き抜いていく資金が必要なのです。

ちなみに大昔の有名な画家とかもパトロンを求めて営業してたりしたよ。金持ちが創作に専念させるために資金援助したりもよく聞くよね。

エンタメ小説がそういった芸術と同じとは言いませんが、社会構造的には遜色ありません。

稼ぐには働かねばならない

お金を稼ぐためには働く必要があります。

しかし、働くといっても現代社会は基本的に週休2日、8時間労働制で、ブラック企業などが騒がれる今日においては日に16時間働くような職場もあります。

そして体は一つしかありません。

そのため、

  1. 当面の生活を支えるために働く
  2. 余った時間で創作

というのが基本的な流れになります。

これに加えて、

  1. 体も頭も健康にしておく
  2. 市場にアンテナを立てておく(情報収集)
  3. あわよくば体験などもしておく

などなど、良い物語を作るために必要な活動は多岐に渡ります。

時間が足りない。

さらに人間が本来持つ惰性バイアスもあって、すべてが計画通りにいくことはあまりありません。

だから、できるだけ創作以外に使わざるを得ない時間を減らしていく必要があります。

じゃあどうやって創作以外に使わないとならない時間を減らせばいいのか

極論は『働かずに金を得られる仕組み』を持っていれば最強です。

が、そんな甘い環境を得られる確率は交通事故に遭うより低いので、何らかの行動をしなければなりません。

そこでメディア運営が挙がってきます。

ブログは半自動的なマネタイズができる

サイト運営、ブログ運営というのは、いくつかの手段によってマネタイズができます。

広告収益だったり、自作の既刊を紹介して買ってもらったり。

しかも、ブログは自分が寝ている間でも稼働し続けるので、場合によっては半自動的に収益を上げてくれることがあります。

ポートフォリオを組むという意味でも、ブログは良い可能性を秘めています。

まあそうなるまでの道のりはクッソ遠いんだけどな!

ブログもまた結果が出るかわからないし結果が出るまでに時間が掛かる。

ぶっちゃけると、ブログ運営でまともな収入が得られるようになるのはよほどの天才でもないかぎり時間が掛かります。

そして作家業と同じように結果が出るかもわかりません。

じゃあなんでブログ運営してんの?

ちゃんと楽しいと感じられるからだよ。

②:ブログというメディアを作るのが単純に楽しい(創作の一貫)

日記とかって分厚くなってくると楽しくなりませんか?

  • 2年前の自分はこんなこと考えてたんだなぁ
  • 3年前はこれにハマってたらしい

人間の記憶力って結構曖昧で、忘れることも多いし、都合よく捻じ曲げられたりもするわけです。

しかし、日記をつけておくと自分の確かな歴史を見ることができます。

いやまあ私は日記つける習慣ないんだけど。

ないのかよ!

でも、たまに昔のメモ帳とかに走り書きが書いてあったりすると、ちょっと楽しくなります。

ブログもそれと同じで、自分の記録として残して置けるのが楽しさの一つです。

積み重なっていくことの面白さ

あとは、そういうものが『積み重なっていくこと自体』に楽しさを感じます。

ブログは、マネタイズに関してはよくその資産性について言及されることが多いですが、仮に誰かにとって資産価値がなくとも、少なくとも自分にとっては価値のある資産(楽しい)になります。

だから、もし仮にこのブログで①の副収入目標が達成できなくとも、最終的に『やっててよかった』と思える自信があるから、私はブログを運営し始めました。

自分が楽しいと思えるかどうかは、創作でもブログでも大事だと思うんだ。

人が楽しさを覚えるポイントはそれぞれ違うので、全員に『これ楽しいよ!』と強くおすすめはしませんが、

自分の何十年後かを想像した時に『読み返す楽しさ』を感じられそうな人

にはおすすめします。

これも創作的に言うなら自伝の作成という形で楽しいから私はブログをはじめました。

③:創作における『気づき』や『学んだこと』を記録しておける

これは上記②の理由に付随する形。

人間の記憶力が曖昧なことは上述したとおりで、それは『気づき』や『学び』においても同じことです。

良い物語を作るために気づいたこと、創作上の学び、そういったものを閃いたりしても、たいてい何日かすると忘れてしまいます。

もちろん、一度気づいたことであれば再度別の機会に気づくことも増えるのですが、使える時に使えないのでは意味がありません。

外部記憶装置として

迷走した時に、『そうだ、これは確かなことだ』というのを確認できることはとても大きい。

しかもそこに都合の良い歪みはないし、日付などが残れば時代情勢も加味できます。

そういった点で、クリエイター生活を目指す人間が自分の気づきを見返せる形でまとめておけるブログは外部記憶装置としてとても有用だと思います。

ついでに同じ目標を持つ人の役にも立てるしね。

ほんの少しでも、誰かの役に立てた時、自分の存在価値みたいなものを実感することができるのだと、少し大げさだけど思います。

まとめ:ブログは実利を備えた趣味になりうる

こんな感じで、ブログはうまくいけば専業クリエイター生活を支えてくれる友にもなるし、それ自体がクリエイトだし、自分の『楽しさ』を補填することができる。

色んな意味で憧れのクリエイター生活の土台になってくれそうな予感があるから、私はブログ運営をはじめました。

まあぶっちゃけ、最大の目標である副収入化はいばらの道です。

自分の『好き』とメディア運営でマネタイズしやすい領域が合わさっているのならまだしも、そうでないなら『楽しさ』を損なわずに運営するために試行錯誤が必要になります。

なので、自分にとって一石三鳥くらいないのであれば、副収入の柱としてのブログはそこまで効率的ではありません。

でも、もし私のようにマネタイズ以外の楽しさを感じることができるのであれば、一つの趣味としてブログ運営をおすすめします。

やっているうちに新しい知識や世界を知ることもできるので、『なにか初めてみたいなぁ』と思う人は一考してみてください。

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