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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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葬送のフリーレンが面白い!温かく儚いヒューマンドラマ【感想&評価】

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

魔王と勇者のいるゲーム的なファンタジー世界が舞台のマンガ『葬送のフリーレン』

よくあるファンタジーと思いきや、作中で展開される人と人との関係性がじんわりと心に響く

ファンタジー漫画が好きな人だけでなく、しっかりしたヒューマンドラマがある漫画が好き、という人にもおすすめ。

どのあたりが魅力的なのか私なりにくわしく説明していきます!

手っ取り早く冒頭を読みたい人はAmazonの無料電子サンプル(Kindle)から読むのが一番早いぞ‼

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おすすめ度

(最高に良い!)

この記事の著者について(葵大和)
葵です
タップできる目次

葬送のフリーレンの概要(あらすじ)

あらすじ

魔王を倒した勇者一行がいた。

そんなパーティの中にいたエルフの魔法使い、フリーレン。

彼女は他の3人と違って種族柄寿命が長い

魔王を倒したあと別々の道を歩んだ4人だったが、ある日、パーティを率いた勇者ヒンメルが死んだ

フリーレンからすればほんの数十年の時の流れ。

しかし、フリーレンはヒンメルの死によって自分がいかに人へ興味を持っていなかったを知る。

もう仲間たちは戻ってこない。

けれど、彼女はそこから再び『人』を知るための冒険をはじめた

物語は“冒険の終わり”から始まる。

英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

と、このようにあらすじを書いたけど漫画作者のTwitterに無料で読める冒頭試し読みがあるからそれ見る方が早いよ‼

いいから読んでみろ! 面白いから‼(切実)

葬送のフリーレンの魅力(感想と分析)

①:高いストーリー性

葬送のフリーレンのメインストーリーは、『魔王を倒した勇者パーティのその後』という、一風変わったものになっています。

ゲームなどでエンディング後にちょっとだけ繰り広げられる後日談が好きな人も多いのではないでしょうか。

葬送のフリーレンは、その『後日談』をグっと掘り下げた漫画作品です。

そしてファンタジーにおいては王道ともいえる長命種族『エルフ』の視点から物語が繰り広げられるのも特徴の一つ。

昨今の多くの種族が登場するファンタジーにおいては、『寿命の長さの違い』が焦点に当たることも多くなりました。

ただ、それ自体を深く掘り下げていった作品はそこまで多くありません。

その点で、葬送のフリーレンは着眼点も面白いし、なによりその掘り下げ方がとてもうまい

主人公フリーレンが変わっていく様子や、かつて勇者が救った村人たちのその後の生活。

そして仲間たちが遺した人と人との繋がり。

さみしくなりがちな長命種と短命種の交わるストーリーですが、葬送のフリーレンには『後に続く希望』のようなものも描かれていて、けっして暗くなりすぎません。

人生は続いていく。

世界もまた続いていく。

フリーレンの物語もまた、続いていく。

もろもろの人と人とのストーリーが絶妙なハーモニーを奏でていて、なにげない一コマに心が震えるのが最大の魅力です。

②:的確な言葉数と表情の相乗効果

葬送のフリーレンは、けっして言葉数が多いほうではないです。

というのも、王道ファンタジーのように魔王を倒すまでの物語ではなく、その戦いのあとの物語だからでしょう。

主題は剣と魔法の冒険ではないため、そこまで小難しい設定はありません。

そんな中で、葬送のフリーレンでの登場人物同士のやり取りはどこか淡々としているような感じもします。

フリーレンのキャラクター性がそんな感じだから、というのもあるけどね。

しかし、表面上は淡泊に見えても、キャラクター同士の関係性や、マンガだからこそ描かれる『表情』や『間』によって、セリフ以上の感情が伝わってくるのがポイント。

リズムよく、それでいて感情も的確に込もっている。

セリフが秀逸な作品にもいくつか傾向がありますが、葬送のフリーレンは優等生的な(クセがない)感じ。

クセのあるセリフに圧倒的な破壊力を乗せてくる作品もありますが、こちらはこちらで『無駄がなく洗練されたセリフ回し』という感じがあって好きです。

と同時に、いつも私が嫉妬交じりに言っていることですが、『漫画だからこそ』の力があるなぁ、という思いも抱きました。

タイプの違うセリフが秀逸な漫画

『葬送のフリーレン』の感想まとめ

結論として、葬送のフリーレンを誰かに薦めるとすればこうなります。

ゲームのエンディング後に繰り広げられる後日談が好きな人は絶対読め

次点でゲーム的なファンタジーの世界観が好き、という人にもおすすめです。

一方で、ある程度は剣と魔法、勇者と魔王が出てくるファンタジー世界への基礎知識がないとキャラクターの抱く心理描写を理解しづらいかもしれないので、いくつか履修するとよいと思います。(おすすめファンタジー漫画を最後に挙げておきます)

個人的『次に来る漫画ランキング』でもかなり上位にランクインする漫画なので、ぜひ読んでみてください。

そのほかのおすすめファンタジー漫画はこちらから!

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