ネット小説の連載における引きの重要性について
やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100)
小説書いてますかー!
ネットに投稿してますかー!
自分が楽しければひとまずは続くけど、せっかくならたくさんの人に読んでもらいたいですよね?
じゃあ継続的に読者を得るにはどうしたらいいかってお話です。
結論からいうと、ネット小説の連載において重要なのは毎話で必ず引きを作ること。
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ネット小説の連載における引きの重要性
ネット小説は一般的な紙の書籍と違って、たいていの場合物語がぶつ切りになります。
この性質はどちらかというと週刊連載の漫画に近いですね。
だからこそ一話一話におけるラストの引きがとても重要になります。
次が楽しみじゃない一話に意味などない!!
引きでは次への期待感を煽る
期待感をあおられる引きにはいろいろな種類があります。
基本的には「ここからどうなるんだ!?」と自分が思う展開を最後に見せることです。
- 説明パートが続いたところからの急展開
- 主人公に覚醒の予兆が現れたところで切る
- 謎の新キャラが現れる
こういう展開に共通するのは、緩急と落差です。
緩急と落差をうまく使う
上で例にあげたので、どうしてもその話で説明パートを入れなければならない場合を考えてみましょう。
一番悪い展開は説明パートの途中で話を切ってしまうことです。
説明パートの持ちこしは読者の興味を失せさせるのに十分な力を発揮してしまいます。
実・体・験!
反省しろ。
連載において、次が気にならない一話に価値などありません。
説明パートを書くのに疲れてしまったときでも、なんとか踏ん張って次へ繋がる引きを書いてください。
緩急と落差を使った例
説明パートの終わりに主人公が本質に気づく
「ハッ! まさかこれはこういうことで……」
「……気づいてしまいましたか。そうです、つまりは――」
実は○○は○○だった。
みたいなナレーションで終わる。
大変な真実に気づいて「これからどうなってしまうんだ?」と読者の謎への好奇心を誘うパターン。
説明パートの終わりに何者かの襲撃の気配
「つまるところこういうわけなんです」
「なるほど、それはわかった。じゃあここは――」
瞬間、耳を指すような爆発音と共に窓ガラスが割れた。
説明パートからの急転直下。
「いったいなにが!?」という興味を引いて一話が終わる。ここでさらに何が起こったのかを匂わせるような地の文を入れるとよりグッド。
次の展開を隠しすぎても、読者はどう次の展開を予想していいかわからず混乱してしまうことがあります。
なにか起こったが、それがなんなのかとんと見当がつかぬ。意味がわからぬ。
これはこれで興味をなくしてしまいそうだな。
だから、襲撃者が敵であることを匂わせたり、前もって張っていた伏線を匂わせたりすると「うお、あいつだな。ここで来たか。こっからどうなるんだ」と次の展開への期待感を的確にあおることができます。
人の興味はそれほど長く続かない
次が気になる小説や漫画でも、期待感を維持するには限度があります。
だから、基本的に物語の大きな区切りまではできるだけ早く、もしくは定期的に次話を投稿するのが良いでしょう。
そのうえで、しっかり引きを作りながら連載してみてください。
一日に複数回投稿するような場合は
一話一話における引きの重要性について説明しましたが、これは一日に複数回投稿するような場合は別です。
次がすぐに投稿されることがわかっていれば、引きが弱くてもある程度待てます。
でも結局その日の最後の話でうまく引きが作れないときは同じことなので、次話まで間が開きそうなときはしっかりと引きを意識しましょう。
その日の最後の一話に気を遣うべし。
まとめ
実際わたしも連載中はこういった引きを意識しながら書いています。
説明パートが入っていつもより文字数が多くなってしまったときも、そこからさらに話を加えて引きを作るようにしています。
まあたまに疲れて膝が折れるときがあるけど。
ともあれ、連載小説における一話ごとの引きは本当に重要です。
「どんな引きなら読者は次話へ興味をもってくれるだろう?」
そういうところにも意識を向けて小説の連載をしてみてください。
これまで意識をしていなかったのなら、わりと早めに効果が出ると思います。
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