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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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実はこんなにある!?小説の執筆方法まとめ【PC/スマホ/手書き/音声】

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

執筆といえば昔はペンと紙による手書きでしたが、今の時代は本当にいろいろな方法があります。

今回はパソコン執筆・手書き執筆・スマホ執筆という3つの大きな執筆方法をメインに、各方法の良いところ悪いところを挙げてみたいと思います。

ついでにさらにハイテクノロジーな方法についてもご紹介します。

ハイテク? 思考を読み取って文字起こしでもするのか?

そうだよ。

えっ!?

ともあれ、現状の結論から言うと、今のところは執筆するならパソコンが優勢です。

実は手書きにも良いところはあるし、スマホ執筆にももちろん良いところはあるのですが、総合力としてはやはりパソコンが一番強い。

おそらくたいていの人が物書きをするときにはパソコンを使うとは思うのですが、ほかの方法の良いところと悪いところを知ると、パソコンでの執筆にも活かせるのでぜひ考えてみてください。

あと執筆に役に立ちそうなものの紹介とかもするよ。ツールとかスマホアプリとかデバイスとか。

思考を読み取るやつが気になるぞ!

この記事の著者について(葵大和)
葵です
タップできる目次

パソコン執筆の良いところと悪いところ

というわけでさっそくそれぞれの良いところと悪いところを挙げていきましょう。

  1. パソコン
  2. 手書き
  3. スマホ

の順で挙げていきたいと思います。

パソコン執筆の良いところ

パソコン執筆の良いところ
  1. 慣れれば執筆速度が最速
  2. 修正が容易
  3. データとしてそのまま活用できる

慣れれば執筆速度が最速

タイピングの速さは人それぞれですが、今現在あまりタイピングが得意でない人も使い続けていれば勝手に早くなります。

ちなみにわたしはたいていのタイピングゲーム(昔ブラウザで流行ったよね)で最速を記録します。

正しいやり方を誰かから学んだわけでもないので、打ち方は完全に我流です。

タイピングはオンラインゲームで鍛えた!!

もたもたしてると死ぬもんな。

『マビノギ』というオンラインゲームをやってました。(今もたまーにログインする。面白いよ)

というわけで、タイピングはやっていればおのずとうまくなるし早くなります。

そして速度は圧倒的です。

ちなみにローマ字入力じゃなくてカナ入力をマスターできるとさらに速度は上がる。

修正が容易

これも大きな利点です。

手書きなどに比べて、パソコンは行間やマス目を簡単に修正できるので、多少ミスしたところですぐに修正できます。

小説は基本的に推敲を何度も重ねるものなので、修正が容易というのは代えがたい利点です。

データとしてそのまま活用できる

これは自分が書いた作品をネット小説サイトに投稿したり、あるいは出版社の公募へ応募したりするときに出てくる問題です。

ネット小説サイトはいわずもがな、今は出版社の公募もほとんどがデータによる提出が主となります。

たとえば手書きで書いてしまった場合なんかは、それをデータに置き換える(結局打ち直す)必要が出てきます。

もしこれから小説サイトに投稿したり、出版社の公募に応募しようとしている人がいたら、とりあえずメモ帳でもなんでもいいのでデータとして原稿を作っておくことをオススメします。

パソコン執筆の悪いところ

冒頭でも述べましたがおそらくほとんどの人が今はパソコンで小説を執筆していると思います。

だからこそパソコン執筆の悪いところを自覚しておくと、よりクオリティの高い原稿が作れるはず。

パソコン執筆の悪いところ
  1. タイプミスによる誤字脱字を見逃しがち
  2. 変換に頼って難読漢字を使いがち

タイプミスによる誤字脱字が見逃しがち

ネット小説に投稿するときなんかは結構致命的で、タイピングは速度が出るからこそ誤字脱字を見逃しがちです。

次へ次へと行けるのはいいのですが、そのせいでしっかり推敲をしないと誤字脱字が非常に多くなります。

変換に頼って難読漢字を使いがち

パソコンのスペースボタンは魔性。

なんでもかんでもスペースボタン一発で漢字への変換ができてしまうので、ついついクセで押して、普段使わないような漢字をそのまま使ってしまうことがあります。

その漢字が大勢の人にとって可読性の高い漢字であることをしっかり精査していますか?

小説を書くような人、あるいは活字を読むことに慣れている人であれば読めるかもしれませんが、実際はルビがないとうまく読めない漢字ってたくさんあります。

読めるけど書けない漢字も注意。

そういう漢字はたいてい可読性が低かったりします。

手書きの場合だと自分で書けない漢字が出てくると止まるので、こういった可読性チェック観点からは一理あると思います。

手書き執筆の良いところと悪いところ

手書き執筆の良いところ

さて、パソコン執筆の悪いところであげた部分から繋がる形ですが、次は手書き執筆の良いところを挙げていきましょう。

具体的にはこのあたり。

手書き執筆の良いところ
  1. 書けない漢字(可読性が低い)部分を執筆しながらチェックできる
  2. 誤字脱字に比較的気づきやすい

特に①が最大のメリットだと思います。

今の時代はパソコンやスマホの変換機能で簡単にひらがなから漢字への変換ができますが、

  • 実際にその漢字は読めますか?
  • 普段使いするような漢字ですか?

活字に慣れている人は漢字にも強いので、ルビがなくても読めるかもしれません。

しかし、実際は読めない人も多い漢字の可能性もあります。

手書きの場合は、そういった漢字は必ずいったん手が止まるので、ある程度の可読性チェックを書きながら行うことができます。

基本的に、自分が書ける漢字であれば可読性は高いという判断で良いでしょう。

しかし、「あれ? どういう字だったっけ」となったときは要注意。

その場で修正しなくてもいいので、チェックを入れておいてあとでゆっくり考えてみましょう。

手書き執筆はこういった「可読性の低い漢字」に気づきやすくなります。

手書き執筆の悪いところ

ただただもどかしい!!

頭の中のストーリーが盛り上がって来れば来るほど、「早く書きたいのに手が追いつかない!」という状況におちいります。

国会の書記や記者が使うような速記術をマスターしているならまだしも、手書きはとにかく速度が出ません。

(出典:日本速記協会)

すげー! 全然読めねえ。

これマスターするくらいならパソコンにしよう。

スマホ執筆の良いところと悪いところ

スマホ執筆の良いところ

流行の最先端、スマホ。

ケータイ小説なんかが流行ったときから、こういった小さなデバイスでの執筆もちょくちょく話を聞きます。

スマホ執筆の良いところ
  1. どこでもすぐに書ける
  2. 慣れれば速度はまあまあ出る

スマホ執筆の一番の強みは「どこでもすぐに書ける」ことです。

パソコンは持ち歩きが大変だったり、書きはじめるまでに電源を入れて立ち上げたりとひと手間がかかりますが、スマホは「書こう」と思ったときにすぐに書きはじめられます。

また、場所も取らないので落ち着けるスペースさえあれば立っても執筆できます。

わたしも推敲はスマホで行うときがあって、寝ながら作業もできるので結構便利です。

慣れれば速度もまあまあ出る

ただしフリック入力にかぎる。

フリック入力は慣れれば結構速度が出ます。

変換などはちょっと面倒な部分もありますが、漢字などへの変換を推敲時に行うとあらかじめ決めておけば、案外気になりません。

スマホ執筆の悪いところ

操作性はパソコンよりも悪いです。

フリック入力でたしかにある程度の速度は出るものの、限界があります。

また、画面が小さいので細かい修正をするときにタップに気をつかわなければいけないなど、書く以外の部分で労力をつかわざるを得ないのがちょっときず。

その他の執筆方法(こんなのもあるよ)

音声入力による執筆

これ、意外といいんじゃないかと最近思っています。

録音ソフトにさえ気をつかえば、パソコンよりも速度が出る可能性があります。

問題点としては正確性の低さが挙げられます。

滑舌に自信があるならおすすめ。

ちなみに、今は結構音声からの文字起こしソフトがアプリなどで充実していて、徐々に精度も上がってきています。

いくつか調べた結果使いやすそうだな、と思ったものを紹介しておきます。

総合メモアプリ『Evernote』

Evernote
Evernote
開発元:Evernote
無料
posted withアプリーチ

すでに使っている人もいるかもしれませんが、Evernoteには音声からのテキスト変換機能があります。

iPhoneではSiriの音声入力ボタンから。Androidではメニューの「口述で入力」からマイクに話しかけてできるようです。(わたしはiphoneユーザーなのでAndroidに関してくわしく知りたい方は調べてみてください)

Evernoteは単純にメモアプリとしてとても使いやすいものなのでまだ使ったことがない人は試してみてはいかがでしょう。

ノートブックによる分類分けとPCとの同期が便利。

スマホアプリ『Speechy』

音声をテキストに変換する - Speechy Lite
音声をテキストに変換する – Speechy Lite
開発元:JIHUA ZHENG
無料
posted withアプリーチ

いくつかある音声入力アプリの中で、比較的評価の高かったアプリ。

操作が直感的で任意の言語への変換などもできるみたいです。

ただし無料版では機能が制限されるようなので、実際に使ってみて合いそうだったらそのまま有料版を使ってみるのもいいかもしれません。

専用小型デバイスによる執筆

パソコンとスマホの良いとこどりをしたデバイスがあります。

こんなやつ。

文字入力に特化したモバイルデバイス!【ポメラ】
  1. パっと開いてすぐ起動
  2. ワイド液晶・バックライト搭載
  3. 打ちやすいキーボード式
  4. 最適化された日本語変換ソフト(ATOK)
  5. 無線LANでプリントも可能

こんな感じで物書きのために作られた小型デバイスです。

パソコンよりも持ち運びやすく、スマホよりも書くことに最適化されているので、パソコン執筆とスマホ執筆の良いところ取りをしたい人は使ってみるのもいいのではないでしょうか。

『思考を文字起こし』するデバイス

これたぶん世の物書きの大半が求めていたものだと思う。

米カリフォルニア大学の研究チームが、人の思考を文字に起こすデバイスを開発したらしい。

主な用途は話すことが困難だったり、体が動かなくなった人の補助をするために開発されたみたいだけど、これ、いろんな使い方があるよね。

考えていることがバレるのか。

別にえろいことは考えてませんよ?

【質問回答】小説の文章を練習する時は手書きが良い?それともワード?

先日、このブログのメールフォームを通して質問をいただきましたので、本記事の補足として回答したいと思います。

ちなみに小説の文章力を最速で上げる方法【おすすめの書き方と習慣】の記事を先に読んでいただいたみたいで、そのうえでのお話になります。この記事の結論としては、「好きな作家の文章を真似して書いてみる」というのが最も早い上達方法だと思いますよーって話なんですが、まあくわしくは記事を参照してください。

で、そのうえでの質問がこんな感じ。

実際にプロ作家の文章を真似して練習する時は手書きにすべき?それともワード等にすべき?

結論から言うとワードがおすすめ

もちろん手書きにも良いところはあるのですが、今の時代は小説を書くとなると基本的にキーボードで打っていくことになります。

なので、今後のためにも基本的にはキーボードで文章を打っていくスタイルがおすすめです。

理由についていくつか後述します。

※文章を真似して書いてみるという練習法自体は、紙でもワードでもどちらも効果があると思います。そこの効果量は気にしなくて大丈夫。

速度が出る

キーボードを使って書いていくことの一番の利点はやはり速度です。

音声入力の精度がもっとよくなっていけば変わるかもしれませんが、現状頭の中の文章を打ち出すのにこれ以上の速さのものを私は知りません。

最終的に自分でひとつの作品を書き切りたいと思うのであれば、時間的コストパフォーマンスのためにもキーボードを使うことをおすすめします。

最終的に自分の小説を書く時もキーボードになる

たとえば出版社が主催している公募などがあったとき、最近では文字データで作品を提出しなければならないことが増えました。

そうなると必然的に文章をデータ化しなければならないのですが、手書きで書いた文章をデータに書き起こすのは二度手間です。

Web投稿サイトなどで作品を公開するときも結局はデータにしなければならないため、キーボードで文章を打つことに慣れるという意味でもワードなどで書いていくのが良いと思います。

ちなみに手書きで書く場合にメリットってある?

手書きの良いところももちろんあります。

  1. 今書いている文章そのものにより注意が向きやすい
  2. 自分で書けない難読漢字に気づくことができる

ただし、このあたりは『好きな作家の文章を真似る』という模倣練習の段階では早いかな、とも思います。

模倣をして、自分の文章が出来てきて、その次の段階で『もっと読みやすい文章ってなんだろう?』って考えたときに、手書きで書いてみる、というのはアリです。

媒体を変えることで驚くほど簡単に自分の欠点に気づくことがあります。

でも、

  • まだ自分の文章が出来ていない
  • そもそも小説の文章の書き方がわからない

という人は、とにかくキーボードで文章を打っていくことからはじめましょう。

まあ強制ではないからやりやすいやり方みつけてね!

※ ちなみにプロの小説家さんでも手書きで書いてらっしゃる方はいます。

私が知る手書きで原稿を書いてらっしゃる先生の作品

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