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百魔の主/漫画版

創作研究室(カテゴリー別)
葵大和
ライトノベル作家
カドカワBOOKSから『百魔の主』というファンタジー戦記小説を刊行しています(既刊6冊)。またコミカライズ版が秋田書店のweb漫画サイト『マンガクロス』にて連載中です。執筆歴は15年。最近はブログ書いたりもしています。うんち。
出版作品(小説/カドカワBOOKS)

百魔の主/葵大和

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創作ではカッコつけることを恐れてはならないって話【中二病】

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やあ、葵です。(@Aoi_Yamato_100

世間一般的に「かっこつけ」って批判的な言葉ですよね。

中学生くらいまでは、

「あら、かわいいね」

くらいに思われる程度で済みますが、大人への階段をのぼりはじめる高校生くらいから「なんだあいつかっこつけてて痛いな」みたいに言われることが増えてきます。

どこの統計?

私的統計。

で、創作においてもそういうかっこつけは「中二病」と言葉を変えて揶揄(やゆ)されがちです。

だが一つ言わせてくれ。

創作でかっこつけずにどこでかっこつけるんだ!!

この記事の著者について(葵大和)
葵です
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創作ではカッコつけることを恐れてはならない

かっこつけるってことは、それが「かっこいい」と思っているはずです。

でも世間一般的に「痛い」とか「キザ」とか非難されそうだから、普通の人は社会的な体裁を気にしてそういう「自分のかっこいいと思うもの」を封印していきます。

そういった世渡り術を批判する気はありません。

実際にわたしも表向きは「よくいる社会人」として角を立てずにいろいろ封印して生きています。(それでも滲みでるものはあるらしいけど)

でも創作ではそれを封印する必要はないです。

むしろ前面に出していってほしい。

本来自由であるはずの創作でまで自分の「かっこいい」を封印してしまったら楽しくないだろ!!

楽しく・ない!!

(暑苦しいな)

自分の思う「かっこいい」は作品の熱量になる

創作で「かっこつけ」を気にすると、たいてい薄っぺらくなります。

逆に、おれこういうの好きなんだよ!っていうのが伝わってくる作品は、熱量がこもります

そして熱量がこもっている作品って、おもしろいものが多いです。

具体的にどの作品のどこが、って言われると挙げられないのがなんだけど、普段わたしが紹介している漫画とか小説はそういうものがあるものを選ぶことが多いよ。(紹介にも熱が入る)

もちろん、戦略的に人に受けるものを書くのも一つの手です。

でもそれはよほどの才能者か、経験のあるプロの作家と編集者がガチめにやってはじめて効果があります。

だからまずは、「自分がかっこいいと思うもの」をおそれずに形にすることを目指してみてください。

もちろんそれでも「こんな作品」みたいに言う人はいると思います。

うるせえ書いてる本人が心からかっこいいと思えればそれでいいんだよ。

そしてきっとあなたと同じ「かっこいい」を持つ人がめちゃくちゃハマってくれます。

こういう感性が合う読者さんって、ものすごく貴重なんです。

だから中途半端に恥ずかしがるな。

創作では振り切っていけ。

「かっこつけ」って非難する人より、「これかっこいいですね!」と言ってくれる人を大事にしなさい。

アオーイ・ヤマート(日本の人/1989~)

なんでこんなことを言うのかっていうと

ちょっとした備忘録も兼ねています。

このブログを見てもらえればわかるとおり、わたしは13年も小説を書いていて、実際に出版もさせてもらって、なまじ小手先が達者になったのでいろいろ悩むことが多くなりました。

ここ1・2年は同じとこをぐるぐる回りながら、ちょっとずつ進んでいるという感じがしています。

で、そもそもなんで小説書きはじめたのかなぁ、とか、熱量がこもってる作品を紹介しているうちに「やっぱり熱量って大事だよなぁ」とか、いろいろ考えることがあって、今この時点で思ったことを忘れないようにこうして記事にしています。

ほかのコラム記事とか小説の書き方記事もだいたいはそのとき気づいて「これは大事そうだな」と思ったもの。

わたしはもう30歳になりますが、いまだに「オッドアイかっこいい」とか思ってますし、「やっぱ赤眼はいいよな」とか「戦うとき手袋つけるの超かっこいい」とか思ってます。

だから、作中でそういう「中二病」的な要素が出てきたら、わたしはそれを本気でかっこいいと思ってやってるので、無駄に設定が凝ってたりやたら描写が多くなったりしてると思います。

ここの描写多すぎるのでカットしてくださーい。

(ひどい……)

まあ実際に出版とかするとなると描写が多すぎて蛇足な部分もあるかもしれませんが、そういうときは熱量が損なわれないように削ればいいので、とにかく最初は自分の「かっこいい」を作品に詰め込んでみてください

改めて読み返したとき、自分がなにを好きなのかもわかったりするので、楽しいですよ。

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