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【スピリットサークル】輪廻転生を遡れ!心に染みる上質な物語の連続【漫画】

スピリットサークルの感想と評価

諸君、スピリットサークルという漫画をご存知だろうか。

この世でもっともおもしろい輪廻転生スペクタクルの一つである。

もう一度言う。

この世でもっともおもしろい漫画の一つである。

上質な短編を、一つの軸を基準にして見事に繋ぎ合わせ、最強の物語に仕上げたこの漫画。

  • 全6巻で完結済み
  • 無駄がなく一気に読める
  • ドストレートにストーリーに感動できる

ぶっちゃけ読まない手はないのである。

【スピリットサークル】心に染みわたる上質な物語の連続

スピリットサークルは水上悟志氏による漫画作品の一つです。

どこか擦れてるけど誰よりも優しい中学二年生の主人公・桶屋風太と、転入生・石神鉱子が出会ったところから物語は始まります。

昔から霊が見えた風太は、転入生・石神鉱子に背後霊が憑いていることに気づき、あるときその背後霊からの問いかけにぽっと答えてしまう。

それまで普通だった石神鉱子は、その反応を見てから態度が急変。

懐から自身の過去生(いわゆる前世)を視ることができるという謎の武器スピリットサークルを取り出し、風太をとある過去へと送り込む。

章ごとに分けられた7つの過去生のすべてが秀逸

基本的に物語はこの風太の過去生を次々に追っていく形で進みます。

素の数なんと七個。

  • あるときは精霊のいる森の中に住む靴屋の息子として
  • あるときは西洋世界の騎士として
  • あるときは江戸時代初頭のとある領主の長男として

風太という魂がたどってきた物語が、次々に展開されていきます。

そしてこの一つ一つの物語が、すべて上質で、心に染みわたる超威力のストーリー性を持っているのがこの漫画の最大の魅力。

上質な短編物語を次々に見せられている感覚。本当にすごい。

軸がしっかりしているので迷子にならない

本来であれば次々に切り替わる過去生に迷子になってしまいそうなところを、この漫画では、

  • 軸となっている現代の話を間に挟む
  • フルトゥナVSコーコというすべてのはじまりの物語を匂わせる
  • 過去生での人との縁が現代にも表れていることを見せる

などの手法によって見事に統合させています。

このストーリーの構成力はもうホントにすごくて、創作者としてもめちゃくちゃ参考になります。

過去生で生まれた謎について、現代に戻ってきてから答え合わせをするという流れが良いのだと思う。

深まる謎と人のつむぐストーリーの奥深さ

スピリットサークルの物語は、とにかく心にダイレクトに響きます。

そして話の進め方にも無駄がなく、絶妙なタイミングでの謎の提示、的確な感情の表現、謎が解けたときの圧倒的なカタルシスと、流麗な尾を引く余韻。

そんなすさまじい物語体験をたったの6巻のうちに何度もできる。

というか1巻読むだけですげえできる。

もうほんと試しでいいから1巻読んでみてほしい。

一見複雑なストーリーが漫画の強みによって驚くほど読みやすく

正直、これをすべて文章だけで表現したらもう少し読みにくくなった気がします。

しかしそこは絵のある漫画。

過去生によって次々に変わっていく時代背景も、それぞれのキャラクターがすべての世界で繋がっているという表現も、イラストを活用することで見事にわかりやすく表現しています。

特に同じ魂たちが複数の時代に登場するシーンは、イラストがあるからこそわかりやすいし、なにより映える部分だと思います。

ああ、あの過去生のあのキャラクターはコイツだったのか、と、そういうアハ体験的な驚きを提供するのもとてもうまくて、キャラクターのかき分けがかなり絶妙です。(おおげさかもしれないけどマジで「ああ、こいつか!」って感動する)

まとめ:この漫画のおもしろさはぜひ知ってもらいたい

重厚で、心に響いて、読む手が止まらない。

ここまで凝縮されたストーリーを、たった6巻のうちに体験できたというのは正直信じられないくらいで、体感的には20巻と30巻くらいの長編を読んだのかと錯覚するほどです。

セリフの的確さ語りの文章がクッソうまい。いやマジでクッソうまい。なにこの文章力ばけもんかよ。

それぞれの物語で体感する人と人がつむぐストーリーも、

  • 感動あり
  • 考えさせられる話あり
  • 時を超えるような壮大さもあり

と、物語のおもしろさの粋を結集したようなものばかり。

おおげさに褒めちぎってばかりな気もしますが、それくらいすごい漫画で、これを6巻に収めたというのが本当に信じられない。

スピリットサークルは、まさしく傑作と呼ぶべき漫画だとわたしは思います。(この物語を書いてくれてありがとう水上先生)

余談:水上先生の漫画ではこちらもおすすめ

水上悟志氏の短編集『放浪世界』。

ひとつひとつに奥深さがあって、水上先生らしさが一番よく感じられる短編集です。

収録されている短編のすべてがおもしろいけど、個人的には『虚無をゆく』が一番おもしろかった。