完読後に震えたマンガ『戦国妖狐』の面白い所を紹介するよ

やあ、(百魔の主を書いている)葵です。(@Aoi_Yamato_100

戦国妖狐の最終回に猛烈に感動した。

以前【スピリットサークル】輪廻転生を遡れ!心に染みる上質な物語の連続【漫画】という記事でも紹介した水上悟志先生の長編漫画『戦国妖狐』の評価&感想レビューです。

水上先生が描く漫画は短編~中編が多いですが、この戦国妖狐という漫画は全17巻の長編になります。(完結済み)

そして長編だからこそ、水上節とも言える圧倒的な感動力と人生に勝利したかのような身の震える読後感がふんだんに詰め込まれているので、全巻完読必須でもあります。

スッキリとしていて、それでいてじんわり心に染みる。

最後の最後、最終回に味わえる一瞬のためだけにも、読む価値がありました。

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人と妖怪の関係を描いた心に染みる和風ファンタジー【戦国妖狐】

時代設定は日本の戦国時代。

基本は侍や妖怪、たまに幕府なども出てくる和風ファンタジーですが、水上悟志先生の特徴でもあるちょっとしたSF要素も入ってきます。

スピリットサークルのような、世界をさらに上の次元から俯瞰するようなメタ的視点が好きなら間違いなくこの戦国妖狐も楽しめます。

あと、比重的にも本番は第二部からなので、ぜひ第二部までは読んでみてほしい。

そして第二部まで読み進めると止まらなくなると思う。

あらすじと概略

時は戦国時代。

人の世が乱れる裏に、闇(かたわら)と呼ばれる妖怪たちの世界があった。

人は闇を忌み嫌い、闇もまた人を喰らう。

そんな世界に、義兄弟と名乗り手を取り合う一人の人間と妖狐がいた。

人間嫌いの人間『迅火』と、人間好きの闇『妖狐たま』である。

――人も闇も同じ。

悪い人間もいれば人と手を取り合う闇もいる。

かつて人に捨てられ、闇と共に育った人間と、かつて人に助けられ、人と闇が手を取り合う世界を望む妖狐の、壮大な世直し旅がはじまる。

(出典:©戦国妖狐)

戦国妖狐の魅力と見どころ

(出典:©戦国妖狐)

戦国妖狐の最大の魅力は、人と妖怪の心を描いたドラマ性にあります。

加えてあげるならば、その圧倒的な伏線力もこの漫画の魅力の一つです。

はじめの方で起こった出来事や出会った人々が、のちのちになってハっとするように再び繋がる瞬間に、すさまじいカタルシスを覚えます。

ちなみにキャラクター的なMVPは間違いなく真介

心に響くドラマ性

(出典:©戦国妖狐)

当たり前だけどなかなか真正面から書けないような言葉やシーンを、真正面から正しい言葉で書いているのが水上作品の魅力です。

このまっすぐさ、言葉に込められた熱量は、簡単なようでいてなかなか書くことができないものです。

そしてまっすぐで、熱量があるからこそ読んでいる方にも伝わります。

まさしく名言名シーン製造機とも呼べるような漫画です。

当たり前のことを当たり前に言うって意外と難しいのよ。

伏線を回収する技量が飛びぬけている

とにかく伏線の回収力が飛びぬけています。

最初のほうのシーンがあとあとになって繋がったり、登場人物がひょんなところで繋がったり。

そしてその一つ一つが、グッと心に響く繋がり方をしています。

こんなん感動するに決まってるだろ!!

シーンやキャラクターがひとつ繋がるたびに、心がジーンとします。

マジで、もうホント、これはズルいですよ先生(感涙しながら)。

作家視点で勝手に分析してみると、たぶん最初から全部を計算してつなげるつもりだったわけじゃなく、物語が進むにつれて結果的に繋がったんじゃないかな、という印象です。

でもこれって、物語やキャラクター、設定などがちゃんと同じ方向を向いているからこそ起こる現象で、その大きな流れが、戦国妖狐という一つの川になっているんです。

しかもこの川には支流があって、物語に広がりを感じさせてくれる。

甘美である。

バトルも熱い

(出典:©戦国妖狐)

和風ファンタジーらしく、バトルも熱いです。

拳と拳の激熱なバトルもあれば、森を更地にしてしまいそうな超ド級のバトルもあります。

個人的には拳と拳、信念と信念がぶつかりあうようなバトルが特に熱くて好き。

妖怪モノのバトル漫画が好きな人にもおすすめ。

女性キャラクターに独特な魅力がある

これは人によるかとも思いますが、水上先生の描く女性キャラクターって独特の魅力があります。

めちゃくちゃ画力が高いというわけではないのですが、描きこまれた美しさとは違う、本質的なかわいさと美しさがあるんです。

勝手な予想ですが、結構熱量込めて描かれている気がします。

これは水上作品に共通する性質なので、ほかの作品もぜひ読んでみてほしい。

まとめ:和風妖怪モノやドラマ性がある漫画が好きなら『戦国妖狐』を完読すべし

なぜ完読という言葉にこだわるのかといえば、戦国妖狐は1巻だけで楽しむタイプの漫画ではないからです。

魅力と見どころの部分でこの漫画を「川」にたとえましたが、それは、「いずれは広大な海に行く着く」川のように、最後の最後で圧倒的なカタルシスと世界の広がりを実感することができるからです。

わたしが読んできた数ある漫画の中でも、読後感の心地よさに関しては上位に食い込む漫画でした。

第二部からが本番ってのもある。

最近のエンタメは、基本的に「最初からおもしろくてなんぼ」という作品が多いですし、市場原理、読者心理的にもそれが正しいとは思います。

けれど、読み進めて最後に大きな充実感を得るというのも、エンターテイメントの醍醐味です。

完結済みの作品が読みたい、という人にもぜひおすすめしたい漫画ですので、この機会に読んでみてください。

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